エメラルドグリーンの美しい「白金青い池」 美瑛駅から南東へ車で約20分の場所に位置する幻想的な「白金青い池」は、SNS映えするスポットとして人気の場所です。この池は、十勝岳の防災工事の際につくられた堤防である堰堤(えんて…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は「俵真布」です。何と読むでしょう?
答えは…
答えは「たわらまっぷ」と読む美瑛町(びえいちょう)の地名です。
美瑛町は旭川市と富良野市の間にあり、北海道のほぼ中央に位置する美しい景観のまちです。旭川市中心部から車で約30分。札幌からの場合、特急で旭川まで約1時間半、JR在来線を乗り継いで約30分で到着します。仕事でよく美瑛町に行きましたが、在来線の車窓から広大な農地や丘、山々が見えると心が安らぎます。
農業が盛んで、丘の斜面を利用してジャガイモや小麦、トウモロコシなどの農作物が栽培されている景色はパッチワークの風景とも呼ばれています。「四季彩の丘」や「新栄の丘」をはじめ、テレビCMなどで話題になった立ち木などもあり、メルヘンの世界を感じる場所でもあります。
エメラルドグリーンの美しい「白金青い池」
美瑛駅から南東へ車で約20分の場所に位置する幻想的な「白金青い池」は、SNS映えするスポットとして人気の場所です。この池は、十勝岳の防災工事の際につくられた堤防である堰堤(えんてい)に、美瑛川の水が溜まってできました。水が青く見えるのは、上流のアルミニウムを含んだ水が美瑛川と混ざることで生まれる鉱物の成分が、太陽の光を拡散させるためだそうです。
青い池は、季節や天候によってさまざまな表情を見せてくれます。雪解け水が多く流れ込む春は少しグリーンブルー(緑色)に、初夏はライトブルーに。冬は池が凍り、一面白銀の世界を楽しめるほか、冬の期間は夜にライトアップもされます。
美瑛町の素材をギュッ!BETWEEN THE BREADの巨大ハンバーガー
町内には2つの道の駅あがり、そのうち、青い池の少し手前に位置する「白金ビルケ」の中にある「BETWEEN THE BREAD」では、ハンバーガーを販売しています。知り合いのカメラマンさんがオススメだと連れていってくれたのですが、驚いたのがその大きさ!口を開けてもなかなか食べられず、ちょっとずつバンズやレタスを食べていきました。豊かな自然に囲まれた美瑛町で採れた食材をふんだんに使ったハンバーガーは絶品でした。屋外の森に囲まれたテラス席で食べると、さらにおいしく感じます。
色とりどりの花咲き誇る「四季彩の丘」
約15ヘクタールもの広大な丘一面に咲き誇る花々・・・どこを切り取っても絵になるのが、「四季彩の丘」です。美瑛町中心部から南へ車で約10分。春から秋のグリーンシーズンには、ラベンダーやヒマワリ、コスモスなど、季節に合わせた花が咲き誇ります。
園内をトラクターバスで巡ることができ、この日は晴れていて、遠くに旭岳や十勝岳連峰の姿もくっきり見えました。アルパカ牧場では、えさやりしながらアルパカと触れ合えます。
また、自動車の運転免許を持っていれば、園内をカートで巡ることができます。砂利道でガタガタとしながら進むのでちょっとドキドキしますが、それがまたいい思い出になります!遠くの花畑まですぐに到着し、さまざまな角度からの花を愛でることができます。
四季を通じて訪れるたびに違った表情を見せてくれる美瑛町の景色。ぜひ、童話の世界を味わいに来てください。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使
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