中世ヨーロッパの気分を味わえる「ワイン城」
広尾町から車で北上すること約1時間半、帯広市中心部からは東に約40分のところにあるのが、池田町の「ワイン城」。中世ヨーロッパのような建物で、ここで十勝ワインが作られています。日本初の自治体が経営するワイナリーで、1974年にオープンしました。2020年にリニューアルオープンし、見学コースで自由に見学できるほか、特産品の購入や十勝ワインの試飲もできます。
主な商品ブランドは「トカップ」「清見」「清舞」など。私は「トカップ」が好きで、十勝出張の際には200ミリリットルのミニサイズをよく購入し、帰りのJR車内で堪能します。特に白ワインが好きで、辛口でフルーティーな味わいはおつまみにもよく合い、出張疲れを癒してくれます。
ワイン城は小高い丘にあり、斜面にはブドウ畑が広がります。眼下には広大な十勝平野も見渡せ、ヨーロッパに来たような雰囲気を味わえました。
今日はクリスマス。クリスマスを演出する北海道ならではのクリスマスツリーやワインに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
さて、8月から毎週全20回、北海道の難読地名から付近の観光地やグルメなどを紹介してきましたが、今回で「読みたい北海道・難読地名編」は終了です。
これまでご紹介した中には、市町村名で知っている地名、逆にマニアックな地名もあったと思います。北海道の難読地名から、その土地の魅力を知る機会になったら嬉しいです。
そしてぜひ、北海道に来ていただけることも楽しみにしています!
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使