旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:ふぐ
難易度:★★☆☆☆
「ふぐは食いたし 命は惜しし」
超高級魚の代名詞であるふぐ。天然ものの旬は、10月~2月頃と言われています。
ふぐは、かわはぎやまんぼうの仲間で、100を超える種類がいますが、日本の近海に生息しているのは、およそ40~50種と言われています。そのなかで厚生労働省が定めている「フグの衛生確保について」によって食用することが許可されているのは22種類です。他の魚には定められていない特別な法律がある理由は、ふぐには毒があるためです。また、種類によって毒を含む部位が異なるため、食用としていい部位が種類ごとに定められています。
食用とされているふぐのなかでも最も一般的なのは「とらふぐ」で、とらふぐの場合は筋肉、皮、精巣が食べることができる部位と定められています。
問題なのは食べられるふぐと猛毒のふぐは見た目が似ているものが多く、素人では判別することが難しいということです。そのため、ふぐ調理師試験において免許を取得した者以外はふぐを販売提供することはできなくなっています。
「ふぐは食いたし 命は惜しし」という言葉があるように、猛毒を持つにもかかわらず日本では古くから高級食材として珍重されているふぐ。普通の白身魚より弾力が強く歯応え抜群。さらに、独特の旨味成分を含み、噛むほどに旨味が増すというところも食通の心を惹きつけて離さない理由と言われています。
代表的なのは、てっちり(ふぐ鍋)、てっさ(ふぐ刺し)、唐揚げなどですが、どんな料理でも美味しくいただけるのがふぐの魅力です。また、コリコリとした食感のてっぴ(皮)の旨さもふぐの特長のひとつです。また、クリーミーで濃厚な白子は「海の宝石」とも言われるほど珍重されています。
香ばしく焼いたひれを日本酒に入れて熱燗で呑む「ひれ酒」がたまらない! という日本酒好きも多いのではないでしょうか?
美味しいふぐの見分け方
スーパーで見かけることができるのは切り身や刺身だと思いますが、身は透明感のある白色で、弾力のあるものが新鮮な証拠です。
ふぐの注目栄養素
高タンパク低脂質のふぐは非常にヘルシーな魚と言われています。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、疲労回復をサポートするタウリンが豊富に含まれている点も注目ポイントです。
また、皮には肌や骨の健康を保つサポートをするコラーゲンがたっぷりという点も見逃せませんね。
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