サバジェンヌが行く!

3月8日はサバの日! サバグルメ不毛の地・広島発「さば重」が激ウマ/至福の鯖百選[78]

本日は #サバの日 ! 「全日本さば連合会」広報担当サバジェンヌこと池田陽子さんのサバ記事は、そんなサバの日に登場する新商品をご紹介。広島の「サバ重」。ご当地ソース「ビンゴソース」を使った、ジェンヌ悶絶の逸品です!

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今年もきました! 3月8日「サバの日」!!

3月8日は「サバの日」として、日本各地のサバ産地、サバ食文化に力を入れている地域がイベントを行うとともに、この日に新商品をリリース、フェアを行うメーカーも増えてきた。

サバの日は、サバファンにとってはまさに「サバ元旦」!!! ハッピーサバ―イヤーテンションでパーッといきましょう~!!

催事で完売続出! 「さばのソース竜田」を使った「さば重」

今年もサバの新商品が登場! なんと! なんと、なんと広島県で話題のサバグルメが全国デビューを果たした。

なんとを3回もつけたのは意味がある。じつは広島はこれまで「サバネタ」不毛の地。そこに一石を投じたのが、福山市の『仕出し・弁当 たかの』

広島県福山市沼隈町常石地区に位置する『たかの』。瀬戸内海に面した造船業の盛んな町で、家庭的な味わいのお弁当を提供する

40種類以上の多彩なお弁当が揃うが、一番人気は「さば重」。サバを竜田揚げにしてソースにつけた「さばのソース竜田」をトッピングしたお弁当だ。

店頭のみならず、百貨店やイベントで完売御礼。福山駅から車で30分という決して便利な場所にあるわけではないのに、わざわざ遠方からさば重を目指して訪れる人が足を絶たない。

「さば重」。広島県世羅産こしひかりに、さばのソース竜田をのせたお弁当

そんな人気商品をおうちでも楽しめるようにと、3月8日から、サバのソース竜田の通販がスタート!

さばのソース竜田は「さばのソース竜田ギフトセット」(3枚+ビンゴソース150g1本)2980円/(5枚+ビンゴソース150g1本)4800円として販売

じつは、現地で、さば重を食べたジェンヌさん。あまりのおいしさに悶絶状態。「いわゆるソース味の竜田揚げ」を想像するかもしれないけれど、答えはまったくもってノー! まったく違う! チョット食べたことのない唯一無二の味わいだ。

おいしさの秘密は「ご当地ソース」

その秘密は、さばのソース龍田に使われている「ビンゴソース」にある。たかのが販売するビンゴソースは、絶品ご当地ソースとして地元で大好評。

「ビンゴソース」。揚げ物・煮物・焼き物などさまざまな料理に活用できる絶品ソース。名前の由来は「備後」から

トマト、にんじん、玉ねぎ、リンゴなどに、スパイスをブレンドしたソースは、広島エリアのソースならではのちょっと甘め。でもスパイスがあとから華やかに香る。おもにカレーで使われるようなスパイスを使っているとのことで、「ほっこりスパイシー」。なんというか、とっても「おふくろ系ソース」

「とくに、バツグンに魚に合うんです」と語るのは、たかの専務の高野憲治さん。ビンゴソースは学校給食でも採用されている。「お魚料理が6割残されていたのがビンゴソースを使ってからは9割の完食率になりました」と胸を張る高野さん。ビンゴソースは、お魚をバカうまにするソースなのだ。

たかの専務・高野憲治さん(左)と社長である父・敏幸さん。もとはドラマーとして音楽活動を行っていた高野さんは、地元で野外音楽イベントなども手掛ける

そして、魚の中でも最高の相性だというのが「サバ」! それもそのはず、じつはビンゴソースはそもそも、サバのために作られたソースなのだ。

ビンゴソースのルーツは『御食事処たかの食堂』。昭和34年に憲治さんの祖母である江美子さんが創業した。

たかのの前身となる『食事処たかの食堂』

ときは高度成長期。食堂は造船工場の工員たちで大にぎわい。なかでも人気があったのが、江美子さんオリジナルのタレ、その名も「さばったれ」を使った「サバの竜田揚げ」。サバの味噌煮や塩焼きといった定番ではない、オリジナリティのある、メニューを作りたいと開発したのだそう。

秘伝のタレは一子相伝。調味料の配合は舌で受け継がれたものだったが、高野さんが家業に携わったことをきっかけにレシピ化。ビンゴソースとして販売することになった。

さらに、高野さんは、江美子さんが作っていたさばの竜田揚げを再現。お弁当にした「さば重」の販売をスタート。発売するなり大好評! 食堂時代の人気メニューは時を超えて、多くのファンをつかんだ。

さばのソース竜田は、厳選した脂乗りバツグンのノルウェーサバを使用。小麦粉をはたいて2度揚げする。「まず低温で火を通し、続いて高温で揚げてしっとりとやわらかく仕上げます」と高野さん。

続いて、ビンゴソースに漬け込み、1日寝かせて味をしみこませる。基本的に、江美子さん同様の作り方で仕上げる。

造船町の小さな食堂で誕生、全国へとはばたくさばのソース竜田を、いざ実食!

「サバのソース竜田」を取り寄せて自宅で実食!

さばのソース竜田には、たかので提供している「さば重」の作り方も同梱されている。

まず、お重(ジェンヌは丼)にご飯を盛る。

そしてマヨネーズをかける。高野さんいわく「マヨが合うんです。子供のころからそうやって食べていた」ので、さば重にも応用。さらに、ビンゴソースをかけて、さばのソース竜田とご飯のなじみをよくする。

さば重は、ご飯にマヨネーズ、ビンゴソースをかけておくのがポイント。ビンゴソースもセットで販売

味のアクセントに刻みのりをふり、さばのソース竜田をのせて、さば重が完成!

さばのソース竜田を使った「さば重」。今回販売になる、さばのソース竜田はお店で提供しているものよりサイズアップされている

まずは、さばのソース竜田、いただきます!

香ばしく揚がったサバは、ほんのり甘ずっぱくてやさしいスパイシー感。思わず、にっこり笑顔に! そして、いわゆるソースのキリッとした風味は感じることがなく、言われなければ「ソースを使っている」とは思えない。「何かの甘酢?」という印象だ。

試しに、ビンゴソースをそのままなめてみる。普通に「ソースの範疇」の味。

ところが、さばのソース竜田になると「ソース」感がない! なになになんなの!? サバのクセは消えて、サバの旨みや甘みや深みなどいいところだけが浮き立つ仕上がり。ミラクル!

そしてマヨ、のりの風味の援護射撃で白めし爆進み!

1度食べると、やみつきになること間違いなし。しかも冷めてからがまたまたお楽しみ。味が染み込んでさらにおいしい!(涙)

もちろん、そのままおかず、おつまみにしてもおいしいさばのソース竜田。じつはサバサンドにするのもおすすめ

「さばのソース竜田サバサンド」。ジェンヌ的には、柔らかめのパンに、レタス、タルタルソースとともに挟むのが超おすすめ!

広島のサバシーンをけん引するであろう、『たかの』の逸品をぜひ召し上がれ!

■『たかの』
[住所]広島県福山市沼隈町常石9891-1
[電話番号]084-987-0727
[営業時間]10時~18時※土・日は〜16時
[交通]トモテツバス「常石港」停留所から徒歩4分
https://bingo-sauce.com/

取材・撮影/池田陽子

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