本誌2023年5月号で、昨今注目されている「和紅茶」をテーマに特集を制作した『おとなの週末』ライター・岡本と編集・戎。実は紅茶派の岡本と、緑茶派の戎が、取材を通してわかった和紅茶の魅力を語りました。
世界の紅茶とは別モノ 独自で進化していく和紅茶の今後に期待!
戎「あぁ、癒されるぅ〜」
岡「いきなりどうしたの!?」
戎「海外の紅茶より苦みが少ないものが多くすっきりと飲めて、それでいて緑茶のような旨みもある。その絶妙なバランスがよくて、激ハマり。日々癒されております」
岡「どちらかというと、中国茶に近い味わいだと思っていたけど、アッサムに近いものがあれば、台湾茶に近いものなどもあって、幅広い味わいがあるというのが発見だったね」
戎「造り手の努力を感じます」
岡「あとは、ミルクティにしても負けない和紅茶があることがわかったのもよかった」
戎「はい。ミルクでいえば『norm Tea house』でいただいた、牛乳のコールドブリューが衝撃でした」
『norm Tea house』ミルクブリュー
岡「あれはおいしかった!店主の長谷川さんから『繊細な和紅茶は、温めたミルクを加えるより、ミルクでコールドブリューした方がいい』と聞いてなるほどと納得。実際に家でも気軽にできそうなので実践してみたい」
戎「飲ませ方で各店に個性があったのも印象深いです」
岡「わかりやすいところだと茶器。『Yoshiki HanDa』は、ティーポットではなく日本茶の茶器を使ってたね。味と香りの両方を引き出すというのが理由だった」
戎「穏やかな甘みのある和紅茶と、ケーキが見事にマッチしていました。こちらは王道でしたが、normでは塩ようかんを合わせれば、『SANKODO』のメニューにはあんみつを発見。あんこと相性がいいのがわかりました」
『和紅茶専門店 SANKODO』和紅茶とスコーンのセット ※和紅茶の価格+540円
岡「ペアリングからもわかる通り、和紅茶は世界の紅茶と違うものとして楽しんだ方がいい。実際、海外のコンテストに日本の紅茶がエントリーされたとき、海外の紅茶とは味や香りが違う上にクオリティが高くて驚かれたんだって。判定方法も戸惑ったそう」
戎「そうやって日本の茶園が賞を獲ることで少しずつ日本でも知られてきたのは喜ばしいことです」
岡「カフェとかでも当たり前に置いてほしいよね。紅茶のおいしいお店って少ない気がするし」
戎「買える店も増えてほしいなぁ。1種類しかないお店が多いので。本特集がその流れを後押しするきっかけになればうれしいです。ぜひ、ご賞味あれ!」
文/編集部、撮影/貝塚隆
※2023年5月号発売時点の情報です。
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