ブーム到来!?グルメサンドイッチ東京6軒 具材もパンもこだわる贅沢サンド

『San ju san(サンジューサン)』 @八幡山 まるでフレンチのひと皿 食材+ソース+パンの組み合わせに唸る! サンドイッチはパンの一種ではなく、それ自体が完成された料理だ。そんなことを思ったのがこのベーカリーを訪…

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スーパー、コンビニ、パン屋さん。どこでも手軽に買える「サンドイッチ」。身近な存在だけに、ブームになるサンドがたびたび登場。パテやトッピングにこだわって作る「グルメバーガー」があるなら、「グルメサンド」があってもいい。そこで、素材やパンにこだわるちょっぴりお高めな贅沢サンドを見つけてきました! 激ウマです。

『STABLER Shimokitazawa Meatsand 2nd(ステイブラー シモキタザワ ミートサンド セカンド)』 @下北沢

下北沢発のミートサンド旋風、続く!

考えるな、かぶりつけ!魂に訴えかけてくる大迫力の肉、肉、肉。今や下北沢名物とも称されるのがこれ、「ミートサンド」である。実はアパレルブランドの経営で、オーナーの鈴木さんは「もともとは洋服を売るツールとして始めた店ですが、ミートサンドの方が有名になっちゃって」と笑う。

下北沢ミートサンド・ダブル(サガリ肉300g) 1850円

『STABLER Shimokitazawa Meatsand 2nd(ステイブラー シモキタザワ ミートサンド セカンド)』下北沢ミートサンド・ダブル(サガリ肉300g) 1850円 見よ、あふれんばかりの肉を。丁寧にスジを取るなど繊細な仕込みがおいしさにつながる。旨みを強調するためパンにバターは塗らない

とはいえ人気はその実直な旨さゆえ。肉は「柔らかくて味がいい」と選んだ横隔膜の部位、サガリだ。ミディアムレアに焼き、旨みを際立たせるため甘さ控えめの食パンに何層にも重ねてナイフを入れれば……ダブルは圧巻の300g、ワンパクだねえ。シンプルな具をビシッとまとめるのは風味豊かなマスタードとフルーティな自家製BBQソース。その分厚い旨さ&映えるビジュアルを括目せよ!

『STABLER Shimokitazawa Meatsand 2nd(ステイブラー シモキタザワ ミートサンド セカンド)』アパレルブランド「STABLER」が経営。’21年オープンの2nd店は自社商品や古着などを飾ったアメリカンな雰囲気

[住所]東京都世田谷区北沢3-19-20 reload2-8
[電話]03-5738-8633
[営業時間]11時~20時(19時半LO)
[休日]無休(年末年始は休)
[交通]小田急線ほか下北沢駅東口から徒歩5分

『幸也(ゆきや)』 @銀座

国産天然本マグロを大胆にカツサンド!豪快にかぶりつくべし

一級品のマグロを扱うことで知られる豊洲の「やま幸」。そこから仕入れる国産天然本マグロを大胆にもサンドイッチに仕立ててしまったのが同店だ。カツにするのはスジやコラーゲンを多く含む尾の身の部位。火を通すことでそれらがとろけ、しっとりとした口当たりから旨みと香りが炸裂する。

まぐろかつサンド 1350円

『幸也(ゆきや)』まぐろかつサンド 1350円 ソースは写真のごまソース、しば漬けタルタル、塩などから選べる。しっとりとしたパンとの相性も抜群

「このマグロのおいしさをストレートに感じてもらいたい」から、食パン、ソース、そしてカツのみのシンプルな構成。ちなみにそう話してくれた店主の山口幸佳さんは、「やま幸」2代目社長のお嬢さんだ。さらに骨周りやスジからこそいだ身を叩いでメンチにしたバーガーも食べずには帰れない。

『幸也(ゆきや)』

[住所]東京都中央区銀座7-7-12 GINZA STEPS1階
[電話]03-3572-1500
[営業時間]11時〜20時 ※土・日・祝は〜18時
[休日]不定休
[交通]地下鉄銀座線ほか銀座駅A2出口から徒歩5分

『3DEUX1(トロワドゥアン)』 @学芸大学

選択肢は190通り!自分好みの味を選べる楽しさ

アレとソレがこんなにベスト相性だったとは……なんて意外な組み合わせも、どうぞ自由に選んじゃって。だってここはフレンチからエスニックまで約20種の具材から選択できるカスタムサンドの店なんだから。その数ザッと190通り。

レモン&ハーブグリルチキン×レッドチェダーチーズオムレツ 1400円

『3DEUX1(トロワドゥアン)』レモン&ハーブグリルチキン×レッドチェダーチーズオムレツ 1400円 半熟オムレツ×グリルチキンは人気の組み合わせ。他にもフレンチ店の総料理長も務めた植田さんが旬の具材を用意。厳選した食パンはそのままで美味なのでトーストはしない

オムレツもいいね、グリルチキンはどう?頭の中でいろんな自分がやんややんや大激論するほど迷うのだが、そんな時は店主の植田さんに相談すればOK。何せ数々のレストランで活躍した敏腕シェフだ。味のバランスを考え、重ね方も配慮しながら目の前で作ってくれる。それは唯一無二の味、選択する自由の味。さあ、グルメサンドの新しい美味の扉を開けよう!

『3DEUX1(トロワドゥアン)』22年6月オープン

[住所]東京都目黒区鷹番3-8-10 第一寿美吉ビル103
[電話]03-6712-2262
[営業時間]8時~18時 ※パンが無くなり次第終了
[休日]水・第2火
[交通]東急東横線学芸大学駅西口から徒歩1分

『San ju san(サンジューサン)』 @八幡山

まるでフレンチのひと皿 食材+ソース+パンの組み合わせに唸る!

サンドイッチはパンの一種ではなく、それ自体が完成された料理だ。そんなことを思ったのがこのベーカリーを訪れたときのこと。鴨のローストにはイチゴのソースを合わせ、見事なまでにしっとり仕上げた鶏ムネ肉には濃厚なアボカドをマッチさせる。

豚肉にんじんマンゴーラペサンド 680円、鶏ハムアボカドサンド 620円、カモ&イチゴソースサンド 800円

『San ju san(サンジューサン)』(奥)豚肉にんじんマンゴーラペサンド 680円 ビーツ&イチゴの生地がフィリングを引き立てる、(真ん中)鶏ハムアボカドサンド 620円、(手前)カモ&イチゴソースサンド 800円 鴨のコクに甘酸っぱいソースがマッチ

まるでフレンチのひと皿をそのまま詰め込んだかのようなサンドイッチだ。そして生地にもフィリングに合わせてマンゴーやピーナッツバターなどを練りこみ、いくつもの味と香り、そして食感が複雑に交差する。食卓にワインを用意してペアリングしながら楽しもう。

『San ju san(サンジューサン)』

[住所]東京都世田谷区上北沢4-34-12
[電話]090-6499-0033
[営業時間]10時〜売り切れ次第終了(15時頃)
[休日]日・月・火(他、不定休あり)
[交通]京王線八幡山駅から徒歩3分

『クロカツサン』 @西新宿

黒豚を一頭買い 素材の旨さが光る究極のカツサンド

店名からお察しのように看板を張るのが黒豚を使ったカツサンド。それも一般的な黒豚ではなく、鹿児島にある農場を指定して一頭買いした豚肉なのだ。がぶりとやれば上品な甘みの肉汁があふれ出し、続いてやってくる香りには何とも言えない深みがある。

黒豚ミルフィーユカツサンド 1580円

『クロカツサン』黒豚ミルフィーユカツサンド 1580円 挟み込むキャベツは浅漬けにして、程よく水分が抜けた歯応えがアクセントに。イートインでは紫キャベツとニンジンのラペ、トリュフフレーバーのポテト、スープが付く

さらにミルフィーユカツにはバラや肩ロース、メンチカツにはモモやウデとサンドイッチによって部位ごとの味比べができるのもこの店ならではだ。北海道産小麦粉を使い、自社ベーカリーで焼いたパンはトーストしても耳までふっくらで、存在感抜群のカツをさりげなく引き立てる。

『クロカツサン』

[住所]東京都新宿区西新宿4-18-2 フィル・パーク西新宿2階
[電話]03-6383-3171
[営業時間]8時〜18時LO
[休日]不定休
[交通]都営大江戸線西新宿五丁目駅A1出口から徒歩6分

『CRANE HOUSE SANDWICH SHOP(クレィンハウス サンドイッチショップ)』 @蔵前

虜になる肉々しい旨みとバターの風味

人気ハンバーガー店の系列店からご紹介するのは、バーガーの原点ともいわれるスタイルを現代版に仕立てた「ハンバーグチーズサンドイッチ」だ。小麦色のイケてる風貌とひと口目から引き込まれる香り高い味にもう夢中。

ハンバーグチーズサンドイッチ チップス付き 1265円

『CRANE HOUSE SANDWICH SHOP(クレィンハウス サンドイッチショップ)』ハンバーグチーズサンドイッチ チップス付き 1265円 ジューシーな肉に2種のチーズが混ざったコルビージャックチーズとグリルドオニオンが完璧なバランス!

だってね、鉄板でバターをじゅわっと吸わせて焼いたライ麦食パンの香ばしさよ。頬張れば牛赤身100%に和牛の脂を加えたパティがガツン。まろやかなコルビージャックチーズとオニオンがまたいい仕事で。シンプルだけど綿密な工夫を重ねた味に胃袋ズキュン。つまり罪な旨さ、惚れるぜ!

『CRANE HOUSE SANDWICH SHOP(クレィンハウス サンドイッチショップ)』 『バーガー&ミルクシェイク クレィン』の2号店

[住所]東京都台東区小島1-11-12 東京洋装雑貨センター
[電話]03-5829-5280
[営業時間]11時半~21時(20時半LO)
[休日]月
[交通]都営浅草線ほか蔵前駅A3出口から徒歩8分、都営大江戸線ほか新御徒町駅A4出口から徒歩9分

撮影/小島昇(STABLER Shimokitazawa Meatsand 2nd、3DEUX1、San ju san、クロカツサン)、西崎進也(幸也、CRANE HOUSE SANDWICH SHOP)、取材/肥田木奈々(STABLER Shimokitazawa Meatsand 2nd、3DEUX1、CRANE HOUSE SANDWICH SHOP)、菜々山いく子(幸也、San ju san、クロカツサン)

2023年7月号

※2023年7月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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