『マツコの知らない世界』で「やきとりの世界」特集 『おとなの週末』おススメの「焼き鳥」情報をご紹介!

『志そ鳥』「旨い!」の秘密:技が光る火入れと香り

マツコ・デラックスさんがMCを務める人気番組『マツコの知らない世界』(TBS系、火曜午後8時57分~)は、いろんなジャンルのゲストを招き、軽妙なやり取りとともに、ゲストの得意分野を深く掘り下げて紹介する内容が魅力です。今…

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マツコ・デラックスさんがMCを務める人気番組『マツコの知らない世界』(TBS系、火曜午後8時57分~)は、いろんなジャンルのゲストを招き、軽妙なやり取りとともに、ゲストの得意分野を深く掘り下げて紹介する内容が魅力です。今夜8月1日の放送では、「やきとりの世界」が取り上げられます。『おとなの週末Web』でも、これまでにいろんな「焼き鳥店」を紹介してきました。ダイジェストの記事で、おススメ情報を振り返ります。

都内の高コスパな秀逸店

牛もいい。豚も好きだ。でも、炭火でじっくり焼き上げられたそれを口に含めば、香ばしさと旨みがジュワッとにじみ出す。焼鳥はやっぱり格別に旨い。てなわけで、旨い! はもちろんのこと、高コスパの秀逸な焼鳥店を探し出してきました。

【『志そ鳥』(東京・西荻窪)冴え渡った王道を行く焼きのセンスと技、旨さの本命ここにあり】

焼き上がったばかりの串を見た瞬間、直感的に旨さを確信した。皮目は余分な脂を落として張りがあり、その下にひそむ身はパンパンに膨らんでいる。

かぷりとやれば、サクッと音がなるほど心地良い食感から、熱々の肉汁が弾けるように飛び出してきた。なんとも惚れ惚れする火入れだ。

さらに店主の志津さんは香りにも細やかに気を配る。表面が真っ白に完全燃焼した紀州備長炭の上で炙ることで、立ち上る煙をできるだけ抑え、串にまとわせる燻香はあくまで穏やかに。鶏が持つ風味をストレートに表現しているのだ。

奥久慈軍鶏や水郷赤鶏といった力のある素材もさることながら、焼き手の技と感性が抜きん出る。王道をまっすぐに突き進む骨太な旨さの虜になる。

『志そ鳥』6串コース。この日は、皮はパリッ身はしっとりのムネ肉に、肉汁あふれるモモのねぎま、半熟でタレを染み込ませたウズラの卵、砂肝、つくね。野菜串はジャンボマッシュルーム「六甲シャンピニオン」だ。

【『ヨシモリ』(東京・東銀座)味わいの緩急が楽しい、洗練されたコース仕立て】

東銀座の路地。真っ白い暖簾が真摯な姿勢を表すかのように清々しくはためいている。端っこに小さく「ヨシモリ」。と、ここでピンときた人はさすが焼鳥好き。そう、惜しまれつつ閉店した名店「たて森」の味を受け継ぐ店である。

コース仕立てで供するスタイルは今も変わらず。タレや調味料など要の部分は「たて森」の精神を守りつつ、現大将の技を随所に散りばめている。

大事にするのはひと串をひとつの料理とイメージして仕上げること。肉の水分を閉じ込めるよう表面を鶏油でコーティングしたり、内臓系は香辛料入りの酒を塗ってクセを和らげたり。

『ヨシモリ』の「お任せセット〈 焼き物七種 〉」(内容は随時変わる)より、手前からハツ、うずら玉子、もも、レバー うずら玉子は半熟とろとろで、仕込みにも焼きにも繊細な配慮が必要。レバーは濃厚な旨み。タレは「たて森」の味を継ぎ足しで守っている

鶏の街と化した東京・蒲田

ご存じですか?最近、東京・蒲田で鶏料理を看板とする店が続々誕生していることを。実は地元には古くから愛される素揚げの名店など鶏好きが集う老舗も多数。今や蒲田は鶏の街!?ジャンルいろいろご紹介!

【『ヌエゾン』(東京・蒲田)彗星の如く現れた実力派ビストロに歓喜!】

焼き立てのチキンに熱々のバターソースをじゅう~っ。迫りくる妖艶な香りに気絶寸前、誌面から漂えばどんなにいいか……。昨年末に開店するや蒲田の旨いもん好きの間で「ヌエゾン行った?」が挨拶代わりになっている大注目店である。よくぞこの地に出店してくれました、大田区在住者を代表して感謝状を贈りたい。

で、噂の看板料理がローストチキン。決め手は素材を生かす引き算の発想だ。味付けは基本塩だけ。軽くマリネしてバターと一緒にオーブンで焼けば、鶏の脂とバターのコクが互いに求め合いソースとなり、そのエキスを肉が吸い込み、さらに仕上げに余すことなく回しかければ。ああ、背徳感も隠し味。魔性の旨さに溺れてください。

『ヌエゾン』ローストチキン(プーレロティ)。オーナーがフランスで味わった鶏料理を独自アレンジ。マッシュポテトと一緒に味わうのがおすすめ

味、技、世界観が揃った実力店揃い

昨今のこのご時世のなか、なんとも焼鳥業界の元気なこと! 2021年にも、新しいお店が続々と登場しているんです。なかでも今回ご紹介するお店はどこも、味、技、世界観の完成度がズバ抜けていて、こりゃ参ったなと思うほどの実力店揃い。エンタメ感高いコースから、華美さを排除したストイック店、はたまた気軽なのに手抜きナシな店まで、厳選ご案内します!

【『やきとり 結火(むすび)』(東京・大塚)古きをリスペクトし新しい感性を取り入れた次代の焼鳥劇場】

シンプルゆえに焼き手の力量が問われる世界、それが焼鳥。手法は十人十色だが、目指す方向はただひとつ、その1本で食べ手を唸らせること。大塚で挑む若き大将が笠井剛さんだ。

目黒の人気店『やきとり阿部』の姉妹店である。実は実家が焼鳥屋、大箱も高級店も経験した彼は腕を磨くためフレンチなど違う分野でも修業した。言わばここは名店の系列ではあるけれど次代の“笠井流”を楽しむ場でもあるのだ。

選んだのは力強い肉質の「黒さつま鶏」。とりわけ仕込みに心を注ぎ、ドリップで旨みを逃さないよう温度管理を徹底して串打ちする。手羽は骨を抜きそこにネギを挟んで骨周りの旨みを吸わせ、皮はまずコンフィにしてから香ばしく焼く。

独自の探求で部位の魅力をより際立たせ、より食べやすく。さあ、総勢35種がストップ制の舞台へと出番を待つ。準備はOK?結火劇場、幕開けだ!

『やきとり 結火(むすび)』の「だきみ」(ストップ制のおまかせコース)より。だきみは淡泊なムネ肉を皮で巻いて黄柚子のピューレを添えるなど工夫。使うのは鹿児島「黒さつま鶏」。内臓系もこれで勝負。養鶏場に出向き「味の良さはもちろん、温度管理など生産者の姿勢が焼鳥に対する自分の考えと似ている」と決めた。野菜は埼玉の契約農家から直送で、炭は紀州備長炭

※写真や情報は取材当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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