美味しいアボカドの見分け方 アボカドは見分け方が難しい果物で、熟しすぎるとドロドロだったり、黒く変色していたり、逆に、未熟なものは硬くて青臭かったり……。 熟し具合を指で押して確認……といった話を耳にしますが、購入前のも…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:アボカド
難易度:★★★★☆
国産ものは秋からが旬
アボカドは中央アメリカ原産の「熱帯果樹」です。そのため、暖かい地域でしか栽培できないと思うかもしれませんが、実は耐寒性も高く、栽培のしやすい果物です。そのため、食べ終わったアボカドの種を土に埋めたり、水につけると簡単に発芽させることができます。少し手をかけてあげれば、実がなるまで育てることも可能です。
ちなみに、アボカドは果物に分類されますが、厳密には野菜的果物に分類されていて、野菜売り場で販売されていたり、果物売り場に販売されていたりと、お店によってまちまちです。
「アボカドに旬なんてあるの?」と思う人は多いかもしれませんね。今回の旬は日本で獲れるアボカドの旬です。国産アボカドの旬は、10月頃からといわれています。
店頭で国産のアボカドにをお目にかかれることはほぼないと思いますが、実は、日本国内でもアボカドは生産されているのです。ただし、国内に流通しているアボカドの99.9%以上が輸入ものです。
日本国内での生産量がもっとも多いのは、和歌山県で、全国生産量の7割強を占めています。いままではアボカドの栽培農家が非常に少なかったのですが、近年、徐々に増加し、国産アボカドの生産量も増加傾向にあります。
アボカドを切ったところ、果肉に黒い筋や斑点があって食べてもいいものか迷ったことがあるという人は多いと思います。
この黒い筋や斑点はポリフェノールオキシダーゼという酵素が酸化してできたものなので、食べても問題はありません。ただし、果肉全体が黒ずんでいる、異臭がする場合は腐っているので食べるのは控えましょう。
また、果実が空気に触れる時間が長ければ長いほど黒く変色してしまうので、カットしたらすぐに食べることをおすすめします。
美味しいアボカドの見分け方
アボカドは見分け方が難しい果物で、熟しすぎるとドロドロだったり、黒く変色していたり、逆に、未熟なものは硬くて青臭かったり……。
熟し具合を指で押して確認……といった話を耳にしますが、購入前のものを指で押すのは厳禁です!
見るべきポイントは皮の色とヘタの状態です。皮に緑の部分がなく、ほぼ黒い色をしていれば食べ頃。また、ヘタの部分をよく見るとヘタが沈み気味で皮とヘタの間に隙間があるように見えます。
ただし、ヘタのまわりの皮にハリがなかったり、全体を見て、へこみがあるようなものは熟しすぎなので避けましょう。
緑色のほうが多いものしか手に入らなかった場合は、常温で1週間ほど保存して追熟させましょう。少し皮に緑が残っている場合は、室温で2~3日ほど保存すると完熟させることができます。
アボカドの注目栄養素
アボカドは「森のバター」と呼ばれていますが、その栄養価はバター以上。20種類以上のビタミンやミネラルなどが含まれています。実際、ギネスブックで生食する果実ではNo.1の栄養価を持つ果物として認定されているほど栄養豊富な果物なのです。
たくさんの栄養素がまとめてとれるアボカドですが、特に注目したいのは脂質です。アボカドに含まれる油の大部分が不飽和脂肪酸であるオレイン酸で、悪玉コレステロールの上昇を抑える作用を持ちます。
ただし、カロリーは高めなので食べすぎればカロリー過多となってしまうので、食べすぎには注意しましょう。
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