都内のサバ専門店4選 第二次ブームで進化するサバ料理

混ぜて、薬味でダシをかけて。1食で3度楽しめる『さばめしの鯖匠(さばしょう)』 @水道橋 1食で3度楽しめるという「さばめし」の専門店。ダシで炊いたご飯に焼いたサバをのせ、薬味やダシとともに提供。1杯目はサバの身をほぐし…

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サバの第1次ブームは、刺身をはじめ、「生」を食べさせることに重きを置かれていました。その後、健康効果からか女性を中心に注目を集めた「サバ缶」が多彩に進化。それを機に、飲食店でもアレンジメニューが増加中です。専門店も増え、新たな局面を迎えたサバ料理を紹介します。

豊富なサバのおばんざいと銘酒に酔いしれる『酒庵 鯖・番・彩(さばんざい)』@池袋

戦後の闇市から残る横丁・栄町通りに今年2月オープン。宮城県石巻のブランドサバ「金華さば」などを使用した約20種類もの「サバのおばんざい」を堪能できる。そして、うれしいのは約40種類の日本酒飲み放題。しかも「澤屋まつもと」「上川大雪」など「これが飲み放題!?」という驚愕の品揃え。心ゆくまで、サバと銘酒のペアリングを楽しみたい。

鯖アボのり巻き 800円、鯖のから揚げ 800円、鯖ワサ 500円

『酒庵 鯖・番・彩(さばんざい)』(奥)鯖アボのり巻き 800円、(真ん中)鯖のから揚げ 800円、(手前)鯖ワサ 500円 日本酒がグイグイ進むサバのおばんざい

白ダシをベースにした調味料に漬け込み、刻みわさびをたっぷり添えた「鯖ワサ」で鮮やかな脂のりを爽快に味わい、一献。浅〆のとろけるような〆サバと、濃厚なアボカドをガリでキリリと引き締めた「鯖アボのり巻き」で一献。ニンニクを効かせたたパンチのある「鯖のから揚げ」で一献。まさに「サバンザイ」と叫ぶしかない!

『酒庵 鯖・番・彩(さばんざい)』築80年の古民家を改装した店内は懐かしい風情

[住所]東京都豊島区東池袋1-13-1 1・2階
[電話]050-5486-2394
[営業時間]17時~23時LO
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか池袋駅東口から徒歩3分

串焼きで、9種類の定食で、多彩な焼きサバを堪能『下北SABA食堂 佐助』 @下北沢

文化干し、みりん干し、照り焼き、塩麹焼き……。なんと全9種類もの焼きさば定食を、昼夜楽しめる「下北SABA食堂」。どれを選べばいいか悩ましい。そんなときは夜に提供される「さば串」をぜひ。充実した日本酒とともに全種食べ尽くすという、サバファンにはたまらない贅沢も可能だ。

さば串お任せ4本盛り 682円(さば醤油干し、さば西京漬け串、さばみりん干し、さば文化干し

『下北SABA食堂 佐助』さば串お任せ4本盛り 682円 (左から、さば醤油干し、さば西京漬け串、さばみりん干し、さば文化干し) 遠火の強火で旨みを閉じ込め、身はふっくら、こんがりパリッとした皮が堪能できる「さば串」。サバのおいしさを引き出すサバ専用日本酒「サバデシュ」(吉久保酒造)とともに

豊洲市場からとことん吟味して選んだサバ干物は、余分な脂を落として、香ばしく焼き上げる。穏やかなコクのある醤油干し、ふっくらした身にやさしい甘みの西京焼き、まろやかで深い旨みのみりん干し、シンプルにサバの味わいがじんわりと口の中に広がる文化干し……。焼きサバの多彩な表情を楽しみたい。ほか、さばのポテトサラダ、さば味噌グラタンなどのサバつまみも充実。

『下北SABA食堂 佐助』スタイリッシュな店内

[住所]東京都世田谷区北沢2-27-10 クルス下北沢1階
[電話]050-5600-1929
[営業時間]11時半~14時半、17時~23時
[休日]無休
[交通]京王線井の頭線ほか下北沢駅西口から徒歩3分

混ぜて、薬味でダシをかけて。1食で3度楽しめる『さばめしの鯖匠(さばしょう)』 @水道橋

1食で3度楽しめるという「さばめし」の専門店。ダシで炊いたご飯に焼いたサバをのせ、薬味やダシとともに提供。1杯目はサバの身をほぐし、ご飯に混ぜこんで食べる。サバの芳醇な脂が染みわたり、炊き込みご飯+チャーハン÷2的なおいしさ。2杯目は薬味をのせて爽やかに。3杯目はマダイでとった「特製白湯ダシ」をかけて。サバとタイが醸し出す、意外にも「上品な味わい」は感動モノだ。

さばめし 950円

『さばめしの鯖匠(さばしょう)』さばめし 950円 追いめし(無料!)して、さばめしの横に添えられた「鮮魚のごまあえ」をのせてもよし
『さばめしの鯖匠(さばしょう)』カウンター席には女性も多い

[住所]東京都千代田区神田三崎町2-21-11
[電話]03-3221-8860
[営業時間]11時半~14時半LO、17時~21時LO、土・日・祝:11時半~14時半LO
[休日]無休
[交通]JR総武線ほか水道橋駅西口から徒歩5分

継ぎ足しダレで煮込み、2日かけて仕上げる黒煮『食堂新(あらた)』@神保町

看板料理は「鯖の黒煮」。秘伝の「継ぎ足しダレ」で、骨まで柔らかく仕上げたサバの煮物だ。サバを水煮してから、たまり醤油ベースの継ぎ足しダレなどを加えてじっくり煮込み、完成まで2日間。味がほどよく染み込み、しっとりした仕上がりになるべく「豚の角煮」のように調理するという。口の中でほろりと溶けて、こっくりとまろやか。極めて上品なサバの旨みを堪能できる。まさに唯一無二の味わいだ。

鯖の黒煮アジフライ定食 980円

『食堂新(あらた)』鯖の黒煮アジフライ定食 980円 アジフライも大人気
『食堂新(あらた)』カジュアルな店内

[住所]東京都千代田区神田猿楽町1-2-4 冨田屋ビル1階
[電話]03-5577-7576
[営業時間]11時~14時半LO
[休日]土・日・祝
[交通]都営新宿線ほか神保町駅A5出口から徒歩4分

撮影/西崎進也(鯖・番・彩)、木村雅章(佐助、さばめしの鯖匠、食堂新)、取材/池田陽子(全日本さば連合会)

2023年10月号

※2023年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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