アメニティ完備でふらりと寄れる沼袋の銭湯『一の湯』軟水化した井戸水でお肌しっとり

天井が高く、天窓がある昔ながらの浴室は開放感たっぷり。富士山に三羽の鶴が力強く羽ばたくタイル画が、目を楽しませてくれる

全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・沼袋の銭湯『一の湯』です。 沼袋で創業73年 やさしさあふれる「ウチのお風呂」 『一の湯』に入るたび、「やさしい銭湯だなぁ」と思う…

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全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・沼袋の銭湯『一の湯』です。

沼袋で創業73年 やさしさあふれる「ウチのお風呂」

『一の湯』に入るたび、「やさしい銭湯だなぁ」と思う。シャンプー、ボディソープはもちろん、子ども用のおもちゃもある。女湯には無料の化粧水やクリーム、そして脱衣所のハンガーにかかった洋服には、「ご自由にどうぞ」。なんと、風呂上り、もし無性に着替えたくなったらもらってよいのだ。

『一の湯』脱衣場にはソファセットもあり、ゆったりくつろげる

なぜこんなにやさしいのか。「家のお風呂のように入ってほしいから」。女将の西川祥惠さんに伺うと、こんなひと言が返って来た。「うちは駅から近いし、仕事帰りに本当に手ぶらで寄れる銭湯にしたいんです。だからフェイスタオルも2枚まで無料にしてるの」。

天井が高く、天窓がある昔ながらの浴室は開放感たっぷり。富士山に三羽の鶴が力強く羽ばたくタイル画が、目を楽しませてくれる

帰り道に、ぶらりと寄れる銭湯で一日の疲れを取って――。そうか、『一の湯』のやさしさは、そんな女将さんの母心にあったのだ。湯は井戸水を軟水化しているので、シャンプーや石鹸の泡立ちもよく、髪や肌もしっとりする。

創業は1950年。70年以上地元の人たちが浸かってきた。銭湯前の通りに「一の湯商店街」と名がつくほど沼袋の街に溶け込んでいる。

『一の湯』

東京・沼袋『一の湯』

[住所]東京都中野区沼袋1-39-10
[電話]03-3386-2836
[営業時間]16時~翌2時(女湯は翌1時半)
[休日]水
[交通]西武新宿線沼袋駅北口から徒歩1分

撮影/鵜澤昭彦、取材/本郷明美
※2023年6月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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