もんじゃ焼き“変わり種”3軒 レモン、まぐろ、トムヤムクン!? ちゃんとおいしい!

かつては駄菓子屋で子供達を虜にし、月島では町をあげての名物となったもんじゃ焼き。そして今、月島を飛び出し、東京都内各所で新店ができるブームとなっている。今回は変わり種の人気店を紹介なのだ! 料理人の遊び心が生んだワインに…

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かつては駄菓子屋で子供達を虜にし、月島では町をあげての名物となったもんじゃ焼き。そして今、月島を飛び出し、東京都内各所で新店ができるブームとなっている。今回は変わり種の人気店を紹介なのだ!

料理人の遊び心が生んだワインに合うもんじゃたち『おそうざいと煎餅もんじゃ さとう』@富ヶ谷

本気の遊び心を体現したような店である。

たとえば「レモンじゃ」。紫キャベツ、セロリ、長ねぎ、ニンニクなどが入った生地を手早く焼き、仕上げにすり黒胡麻と瀬戸内レモン果汁をかける。香ばしさの中にあるやさしい酸味が白ワインによく合う!

考案したのはポルトガル料理店も営む料理人の佐藤さん。もんじゃ好きがこうじて同店を開いたが、そのメニュー作りから伺える本気度たるや。

レモンじゃ 1320円

『おそうざいと煎餅もんじゃ さとう』レモンじゃ 1320円 唐辛子と焦がしニンニクの奥深い風味が後を引く。鉄板の奥で作ってくれる“煎餅”はパリパリでつまみに最適

生地は緑豆粉を配合することでパリッと感を持続させ、香りに癖をつけるためにセロリやニンニクを入れ、糖度の高い紫キャベツを使うなど味の組み立てが驚くほどロジカルなのだ。

そのほか各国料理のエッセンスを取り入れた変わりもんじゃは約10種類。なんじゃこりゃと笑いつつも、ひと口食べるとその味に唸ること間違いなしだ。

『おそうざいと煎餅もんじゃ さとう』

[住所]東京都渋谷区富ヶ谷1-9-22 富ヶ谷AIUビル1階
[電話]03-6804-9703
[営業時間]12時〜15時(14時半LO)、17時〜23時(22時LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄千代田線代々木八幡駅1番出口から徒歩2分

豊洲直送のマグロがもんじゃの旨みを深くする『もんじゃ まぐろ家 本店』@月島

「まぐろ家」という店名通り、こちらに来たらマグロはハズせない。まずは脂がのった本マグロのカマトロ刺し身で飲み始める。舌の上でとろける甘みを堪能したら、お次はマグロの切り身入りのもんじゃだ。

鉄板の上でぐつぐつジュウジュウ、もんじゃにマグロの旨みが溶け出し、香ばしく焼けたところをヘラですくって食べればこりゃ旨い!

坂井スペシャル 1550円、まぐろもんじゃ 1050円

『もんじゃ まぐろ家 本店』(奥)坂井スペシャル 1550円 (手前)まぐろもんじゃ 1050円 ソースでしっかり味をつけた秘伝のダシ、銀座の名店「天ぷら 近藤」の天かす、そしてマグロが一体になったもんじゃは旨みが強い 

でも一体なぜもんじゃ屋でマグロなのか?聞けばオーナーが豊洲の老舗マグロ仲卸と旧知の仲で、良質なマグロを安く仕入れられるのだそう。そのマグロを活かそうと考案されたのが「まぐろもんじゃ」だ。

以来25年間、看板メニューとして愛され続けている。海鮮を入れたもんじゃは珍しくないが、良質のマグロを具材に使うなんてアイデアは、もんじゃ界初じゃなかろうか!?パイオニアの味に舌鼓の連打といこう。

『もんじゃ まぐろ家 本店』

[住所]東京都中央区月島3-7-4
[電話]03-3531-8600
[営業時間]11時半~23時(22時15分LO)
[休日]なし
[交通]地下鉄有楽町線月島駅10番出口から徒歩3分

タイ料理のおいしさを鉄板の上にぎゅっと濃縮『タイ屋台 ラオラオ』@恵比寿

みんな大好き、タイ料理のスタンダードをもんじゃにしてみたら?そんな日泰文化のコラボが叶うのがここだ。

タイの屋台料理を居酒屋風に楽しめる同店が作るもんじゃは、トムヤムクンにグリーンカレー、プーパッポンカリーなどがベース

普通はメインとして食べるような料理だが、これをもんじゃにすると最高に飲めるつまみになるのだ!

タイミントモヒート 670円、生スーパータイサワー(グァバ) 640円、トムヤムクンもんじゃ 1180円(もんじゃはすべて2人前〜)

『タイ屋台 ラオラオ』(ドリンク左)タイミントモヒート 670円、(ドリンク右)生スーパータイサワー(グァバ) 640円、トムヤムクンもんじゃ 1180円(もんじゃはすべて2人前〜) 「トムヤムクンもんじゃ」はエビ、鶏肉、玉ねぎ、もやしなどの具材がたっぷりで満足感がある

「トムヤムクンもんじゃ」はエビと鶏のダシに各種タイハーブを合わせた自家製ペースト、干しエビの辛味調味料などで味付け。濃厚な旨みの中にレモングラスが鼻に抜けてなんとも爽やかだ。

その後味に香りが強いタイミントのモヒートやグァバの酸味が効いたサワーを飲めば、口の中で旨み、香り、酸味が一体になってたまらない。通常のトムヤムクンよりも好きというお客さんもいるくらい、この味はハマります

『タイ屋台 ラオラオ』

[住所]東京都渋谷区恵比寿4-4-14 イナビル1階
[電話]03-5793-3773
[営業時間]11時半〜24時半(23時半LO)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか恵比寿駅東口から徒歩1分

撮影/浅沼ノア(さとう、まぐろ家)、小島昇(ラオラオ)、取材/藤沢緑彩

2023年12月号

※2023年12月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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