ギャロップ林の極!チャーハン道

梅風味で〆にピッタリ!ギャロップ林が唸った大阪・玉造の居酒屋チャーハン

梅風味で〆にピッタリ!ギャロップ林が唸った大阪・玉造の居酒屋チャーハン

梅風味で〆にピッタリ!ギャロップ林が唸った大阪・玉造の居酒屋チャーハン

THE SECOND 初代チャンピオン「ギャロップ」のボケ担当・林 健(たけし)さんは、専門のYouTubeチャンネルをもつほどのチャーハン好き。そんな林さんのチャーハン愛あふれる連載第7回目は、居酒屋のチャーハンが初登場。これまで紹介した町中華やラーメン屋さんとは少し趣が違います。それは和風の一品。チャーハンの幅広さを感じられること必至です。

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しらすと梅がたっぷり入った和風チャーハン

今回紹介するお店は、大阪・玉造にある和食居酒屋『酒味泉 ごえん屋』

『酒味泉 ごえん屋』。YouTubeチャンネル「チャーハン林#25」より

「最初は紹介してもらって行ったと記憶しています。いろんなお料理を作る人が手掛けるチャーハンもいいな、そうすると居酒屋さんのチャーハンがええかなと思っていたところに、ちょうどタイミングが合った感じやったかなと」

『酒味泉 ごえん屋』のメニュー表

『ごえん屋』は、動画内で林さんが触れている通り、魚を扱う料理が多く、さらにおばんざいもラインナップされている和食メインの居酒屋。そこで提供されるチャーハンとあって、和の装いです。

チャーハンの調理風景

ご飯と共にたっぷりのしらす、練り梅と共に焼き(炒める)、さっぱりと仕上げています。アクセントとなっているのがネギオイル。香ばしい風味を加わえます。

その香りについて、林さんは動画内で「作ってるときの匂いが、カウンターに座っていたらすごいくるんですけど、そのときは和っぽい感じではなく結構がっつりくるんです」と言及。

“特等席”で調理風景をみていた林さん。匂いもしっかりと感じていたようです

実食中、チャーハンの肝といえる梅について「めっちゃバランスがいい。これ以上強すぎてもダメなんですよ」とコメント。店主曰く梅の分量については試行錯誤を重ねてたどり着いたそう。

「ごえん屋チャーハン」(700円〜)

その梅をなぜチャーハンに入れようと思ったのか林さんが尋ねると、「〆であっさり系を言われることが多かったので、梅干しを入れたらさっぱりするだろうと思って入れたところ好評になった」と回答。それを受けて林さんは、チャーハンに梅を入れた発想力に改めて舌を巻いていました。

梅干しを入れることについて聞かれたご主人

さて、本連載でははじめての登場となった居酒屋のチャーハン。実際居酒屋の〆でチャーハンを食べるかどうか林さんに伺うと、「居酒屋さんの〆で食べることはあまりない」と意外な回答が飛び出しました。その理由をこのように語ります。

チャーハンを食べる時は、腹ペコでがっつくことが多いので。あと、単純に僕が行く居酒屋でチャーハンを置いてるお店があまりないんですよ。どこか居酒屋へ行ったときに、周りが『チャーハンありますよ!』って言ってきたら『じゃあ』って食べることはあります(笑)」

居酒屋でチャーハンを食べる機会が少ない中で何度も口にしている『ごえん屋』のチャーハンは、林さんのチャーハン道において、レアケースといえるでしょう。

「梅によるところも大きいと思うのですが、僕が食べてきたチャーハンの中ではかなり上品な味でした。油も控えめなので、特に〆にはいいやろな〜という印象です。

僕はチャーハンをおにぎりにして食べるという発想にあまりならないのですが、こちらのチャーハンはおにぎりにしてもおいしいやろな、おかずと一緒に食べても合うやろな、そう思わせるチャーハンですね」

確かに、コンビニにチャーハンのおにぎりはありますが、お店でそういう食べ方をするところは少ない印象です。居酒屋の〆おにぎりチャーハン、これはありかもしれません。

和風のチャーハンに舌鼓を打つ林さん

直撃! 居酒屋チャーハンの特徴とフライパンの秘密

そして、もうひとつ質問。林さんが普段チャーハンを食べる町中華やラーメン屋さんと、居酒屋で提供されるチャーハンの違いについても聞いてみました。

「居酒屋さんのチャーハンはラーメン屋さんや町中華に比べて、あっさりしているものが多いと思います。理由はひとつではないと思いますが、他のお料理とのバランスや〆に頼むメニューであること、単純に油の量の違いなどにあるのかなと考えています」

また、動画ではフライパンのことにも触れています。『ごえん屋』のご主人は、洋食屋さんがオムライスで使うような鉄のフライパンでチャーハンを作っていました

ここで林さんにさらに質問。「チャーハン林」でチャーハン作りに挑戦していますが、フライパンでチャーハンの仕上がりは変わってくるでしょうか?

「鉄のフライパンは、加工されたフライパンより高い温度で焼けますし、火から少し離して振ってもそんなに温度が下がらないので、チャーハンに向いてると思います

もちろん中華鍋と比べて重くて振りにくい等、適してない部分もあるでしょうけど、結局高温で焼かないとおいしくなりにくいので、重たいとか手入れが大変とかいろいろありますが、フライパンでチャーハンを作るなら絶対に鉄のフライパンがいいでしょう

おうちで取り入れるには少しハードルが高いかもしれませんが、おいしいチャーハンを作りたいと考えている方はご参考ください!

今回もキッチリ完食

■『酒味泉 ごえん屋
[住所]大阪府大阪市天王寺区玉造元町2-32 2F
[電話番号]06-6761-3769
[営業時間]17時半〜23時半(22時半LO)
[休み]日
[交通] JR環状線ほか玉造駅から徒歩1分

林 健(はやし・たけし)/1978年5月17日、大阪府生まれ。お笑いコンビ・ギャロップのボケ担当。「THE SECOND~漫才トーナメント~」初代王者。テレビや舞台で活躍中。チャーハン専門チャンネル「チャーハン林」を更新中。https://youtube.com/@user-by9ey8mk4i

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