PB商品を“お客さまと一緒に創り上げるピープルブランド”とし、多彩な展開を行っている『ドン・キホーテ』。ドンキ好きであるライターが「ドン・キホーテ PB商品体感展示会」にお邪魔し、気になったもの、実食&体験したものをお伝えします。オリジナリティあふれるドンキのPB商品、好きになるものがきっと見つかるはず。
画像ギャラリー気になるPB商品を試せる返品対応あり
店頭で気になっていたものを試すチャンスに恵まれた、PB(プライベートブランド)商品体験展示会。
前編でも触れた通り、とにかく試してほしいという思いから、購入日より30日以内であれば、開封·使用済みでも返品が可能という、『ドン·キホーテ』(以下、ドンキ)のPB商品。それは商品に自信がある証拠だろうし、返品された場合、その理由を探るのだろう。
こちらも前編でご紹介した「偏愛めし」の丼やおにぎり、惣菜類は、配送エリアの関係で残念ながら全国のドンキ全店で展開できるわけではない。国内619店舗のうち、買えるのは基本的に関東·関西·中部·北陸·中国·四国地方を中心とした326店(福島県の『MEGAドン·キホーテ ラパークいわき店』は購入可)。
しかしこの後編で触れる商品は、世界を含めた全728店舗で恐らく購入できるであろう商品たちだ。
缶詰&調味料 イチオシはコレ!
今回、味を知ることができてうれしかったものに「贅沢なツナ缶」(3缶入り·862円)がある。恥ずかしながら、手に取っては価格を確認し棚に戻して、を何度か繰り返していたのだ。
天然のメバチマグロを缶の大きさに合わせてカットしているので、缶の中身はごろっと大きな塊のまま入った、その名の通り贅沢なツナ缶だ。
メバチマグロなので身質はさっぱりしつつも、肉厚なのでまるでお肉を食べているような気持ちになった。
そのままでもおいしいが、我が家ではバーナーで軽く炙って、黒コショウを振って食べてみた。これだけ大きいからこそ食べ応えもあるし、おつまみとしてとてもおいしく頂戴した。
フレークタイプでは味わえない満足感があるツナ缶は、お値段も張るが贅沢気分を味わいたいときにもおすすめだ。
かなり売れていると評判の「かける紅生姜」(538円)。甘酸っぱい調味液の中に刻んだ紅生姜や玉ネギなどが入っているのだが、爽やかな風味が楽しめて味付けが絶妙なのだ。
素材の味も生かしつつ、紅生姜の味もするけれど主張が強すぎないところがいい。牛丼や焼きそばなど紅生姜が活躍する食べ物は当然ながら、揚げ物やシュウマイなどなんでもござれ。実はこちら、我が家で流行中の調味料。個人的には鍋の〆の雑炊にかけるのも好きなのだが、まだまだ使い方を模索中だ。
パッケージに「紅生姜の果てなき挑戦」と書かれているのが興味深い。
なお、ドンキPBはパッケージの情報量(文字数)が多い。読めば実際にどんな商品なのかわかるし、担当者の思いがあふれまくっている。圧を感じるほどだが、そんなところもぜひ注目してみてほしい。
この「かける紅生姜」は、ドンキのPB商品を豊富に揃える東京·渋谷の『ドミセ』で、1日に100個以上売れたこともあるという「紅生姜せん」(322円)が商品開発のベースなんだそう。
「紅生姜せん」は未食なので、今度行ったら買ってみよう。
充実したラインナップを誇る冷食
ドンキが現在、力を入れているもののひとつに冷凍食品がある。時代の要請に応えているだろうし、上記で触れた通り、冷食なら鮮度を保ったまま津々浦々へ配送できる。
「偏愛めし」に比べると、万人受けするような味付けや品揃えではあるものの、ハイコスパを追求しており、消費者の生活に寄り添ってくれているところは、さすがドンキだ。
「得盛お好み焼」(4枚入·951円)は、山芋がたっぷり入ったふわふわなお好み焼き。ソースや青のりといった付属品とトレイをなくすことで、1枚およそ260gで約220円という圧倒的なコスパを実現している。
キャベツのザクザク感と甘み、豚肉やイカの旨みもしっかりと感じられ、個人的にはソースがなくてもちゃんとおいしいと感じた。これは冷凍庫に常備しておきたい。
冷凍食品の揚げ物って、衣がしなしなになってしまうのがウィークポイントだが、今回いただいてびっくりしたのが「エビカツ」(430円)。
剥きエビを使っているので、エビの味はもちろん、プリッと食感が楽しめる。その上、衣がサクサクとしているのだ。
おかずやおつまみ、おやつなど、あると便利な冷凍食品。揚げ物やパスタ類、野菜系などラインナップがものすごく豊富なので、ぜひお気に入りを探してみてほしい。
これはいい! グルメだけじゃない気になるアイテムたち
食べ物以外で実際に試させてもらい、これはいい! と思ったのが、Z世代のドンキ社員たちがZ世代に向けて開発した「Z StyleLabo」から、シーシャの「Mist Candy」(2519円)だ。約5000回吸引可能な使い捨てタイプで、ヤングの間で流行っているのだとか。「ミント」や「ピーチ」などの他にもカクテルの「ピニャコラーダ」など、さまざまなフレーバーがある。
小腹が空いたときや気分転換時に、お気に入りの味が近くにあれば、気持ちを落ち着かせられる心強い味方になってくれるかも。
タイパを意識したコーナーで見かけて興味深かったのが「ドッチモインナーTシャツ」(1098円)。前も後ろも表も裏もなく、着るときも脱ぐときも畳むときも気にするのは上下だけという、究極のズボラインナー。メンズ向けなので私自身は手が出なかったが、いくら時間があっても足りない現代、試してみる価値はあるのではないか。
体も心もホットにしてくれるジャケットと出合った。「防風ボアジャケット」(3289円)は、「ネコ好きのあなたへ」と書いてある防寒着。暖かそうだなとなんとはなしに触れてみると、やわらかでもふもふ。
個人的な話で恐縮だが、2年前に虹の橋を渡った愛犬の触り心地を思い出し、しばらくスリスリとさせていただいた。慢性的なもふもふ不足がこのところの不調の原因ではないかと踏んでいるので、帰り道に地元のドンキに駆け込んで購入。夫に着てもらいナデナデすると、温もりも感じられるので実にグッドなのだ。
その他、「スマートテレビ」(65780円)という4kモニター、耳元を完全に塞がない「オープンイヤフォン」(2178円)などなど、とにかく気になるものだらけだった。
ちなみに、ドンキの単3と単4のアルカリ乾電池(4本入·各109円)は当たるともう1パックもらえるくじ付きなのをご存知だろうか。作意か偶然か、当たりを引かせてもらい、とてもいい心持ち。みなさんもぜひ挑戦してみていただけたら。
ドンキのPBはこれからもどんどん発展を続けるだろうと確信した。ぜひ店舗でお気に入りを見つけてほしい。
取材·撮影/市村幸妙