カレーに丼にトルコライスも!食堂で食べられる絶品「かつ料理」7選 “フタが閉じない”かつ丼ってなんだ!?

かつを主役にした夢のワンプレートに大人も興奮!『ゴリラ食堂』 @四谷三丁目 カレー炒飯の上にハンバーグとナポリタン、そして大きなとんかつがドン!ご馳走のフルコンボ、「トルコライス」を目にしたら、いくつになっても心は少年だ…

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味はもちろん、丼、カレーなど食べ方のバリエーションも豊富で、迷う楽しさもある町の食堂かつ。吟味を重ねた7店舗をご紹介です!

半世紀に渡って愛される東京・下町生まれの味噌かつ『下町の小さなレストラン 三好弥』 @入谷

現在、都内を中心に20軒ほどあるこの屋号。いずれも、“三”河出身の“好弥”さんが大正8年に文京区小石川で始めた食堂からの暖簾分けなんだとか。

とはいえ店の個性はそれぞれ異なり、東日暮里の住宅街にあるこの店は手間ひまかけた洋食がメイン。

オムライスにハンバーグ、ミックス定食と誰もがワクワクするようなメニューが品書きに並ぶ中でも、看板を張るのが好弥さんと同郷の初代が作り上げた「みそとんかつ」だ。

名物みそとんかつライス 1400円

『下町の小さなレストラン 三好弥』名物みそとんかつライス 1400円 丸1日かけて煮込んだ味噌ダレは甘みやコクが深くかつとの相性も絶妙。テイクアウトも可

本場の味をベースに関東風にアレンジしたタレは、甘さの中にもコクとほのかな渋みがあってラードで揚げた香ばしいかつと出合えば、狂おしいほどご飯を呼ぶ大ご馳走。50年以上、下町で愛されてきたのも納得いく味だ。

『下町の小さなレストラン 三好弥』

[住所]東京都荒川区東日暮里4-2-19
[電話]03-3891-5934
[営業時間]11時~14時、17時~20時
[休日]日、木
[交通]地下鉄日比谷線入谷駅4番出口から徒歩10分

気取りのない町の洋食店。手だれのとんかつはサクリと旨し『丸幸洋食店』 @要町

店名の“洋食店”は、明治生まれの先代が洋食店として始めたから。時の流れとともに大衆食堂、品数を減らして揚げ物主体にと姿を変えたが、変わらないのは地元に愛され続ける食堂であること

すべてが旨いが、中でも「数が出ます」というとんかつは旨い

ロースカツエビフライ定食 1450円

『丸幸洋食店』ロースカツエビフライ定食 1450円 とんかつの定食のバリエーションはほかにもいろいろ。カツカレーも旨し

おいしさの秘訣を聞いても「別にないよ」と答えるが、かつを揚げるミリミリいう油の音、こなれた手つき。そして揚げたてを包丁で切るサクっいう音が揚げ加減のよさを感じさせる。

衣はカリリ。中はジューシーでロースの脂の甘さに余韻があるなあ。おまけにプリプリのエビフライもついてこの価格でいいの?気取りのないご主人と奥さんの笑顔を見ながらパクつくのがさらにシアワセだ。

『丸幸洋食店』

[住所]東京都豊島区要町1-18-14 メゾンピッコ1階
[電話]03-3957-1701
[営業時間]11時半〜15時、17時半〜20時半
[休日]日・第3土
[交通]地下鉄有楽町線ほか要町駅B1出口から徒歩3分

蓋が閉じない巨大かつ。噛み締めると旨みが溢れ出す!『涼庵』 @赤坂見附

何も知らずに頼んだら、出てきた瞬間度肝を抜かれるかもしれない。いやはやデカい。閉じないカツ丼てあるけど、これは“フタが閉じない”カツ丼だ。

場所は赤坂。サウナの『SPA:BLIC』に隣接したサ飯でも使える食堂だ。レギュラーでも厚いが、厚切りにすると300グラム、3cmはあろうかというサイズに。そして旨い!

カツ丼(厚切り) 1290円(+550円)

『涼庵』カツ丼(厚切り) 1290円(+550円) 2度揚げされたとんかつは中がうっすらピンク。玉ねぎのみじん切りが入ったとんかつソースをかけても旨し!

豚肉は2週間〜1ヶ月ほど店内熟成されて旨みと柔らかさを増している。肉そのものを味わってほしいゆえ、余計な下味もつけない。ガブリとやると肉はほんとに柔らかく、噛み締めるほどに旨みがじわじわじわ〜っと溢れてくる。玉ねぎの甘みが効いたかけダレもいいぞ。ほんのり甘く卵でとじたご飯と一緒にぜひ完食を!

『涼庵』店内は気持ち良い和空間。広々した座敷席では横になることも

[住所]東京都港区赤坂3-10-4 赤坂月世界ビル3階 SPA:BLIC赤坂湯屋
[電話]03-5561-7544
[営業時間]11時〜22時
[休日]無休(月は夜食メニューのみ)
[交通]地下鉄銀座線ほか赤坂見附駅10番出口から徒歩1分

懐かしいのにどこか新しい老舗食堂のカツカレー『動坂食堂』 @千駄木

壁にずらりと並んだ短冊には、サバの塩焼きにレバニラ、はたまた肉じゃがやスパサラなんて惣菜類も。はっきり言おう。どれもこれも旨い。丁寧に実直に仕上げた正直な味だ。

そんな中でももっとも時間のかかるのがカレーなんだとか。工程はまずケチャップを仕込むことから始まり、続いて自家製のルウ作り。最後に具材の玉ねぎと牛肉を合わせてやっと完成だ。

カツカレー 930円

『動坂食堂』カツカレー 930円 セットにはサラダ、味噌汁、福神漬け付き。植物油で揚げたかつは軽やかでボリューム大でもペロリ

軽いとろみを帯びたそれは、オーソドックス寄りな中にもスパイスの芯がすっと通っていて、マイルドなトマトの酸味がライスの上にのったロースの脂の甘みも、衣の香ばしさもぐぐっと引き上げている。やはり、かつとカレーは最強のコンビなのだと、このひと皿が教えてくれた。

『動坂食堂』

[住所]東京都文京区千駄木4-13-6
[電話]03-3828-4498
[営業時間]10時半~20時半(20時LO)
[休日]日(祝は不定休)
[交通]地下鉄千代田線千駄木駅2番出口から徒歩11分

昭和の黄色いカレーに乗る柔らか低温調理かつ『キッチンきらく』 @神保町

自称Mr.食材オタク、『麺や七彩』のオーナー・阪田さんと店主・月舘さんがお得意のラーメンに加え、カレーやその他もろもろをぎゅっと詰め込んだ小さな町の食堂をオープンさせた。トッピングのかつだって本気度100%。

手打ち黒豚カツカレーライス 1970円

『キッチンきらく』手打ち黒豚カツカレーライス 1970円 自家製ルウに鶏や和風ダシを加えたカレーはシンプルな味わいながらも深みがある

まずは黒豚を低温調理した後、叩いて繊維をほぐしてから店で背脂から抽出したラードで揚げる。カリッふわっの食感と香ばしさが赤缶のスパイスを効かせた懐かしの黄色いカレーと見事にマッチ

稲庭うどんの老舗と共同開発した喉越し抜群の中華そばのお供にするのも、リッチにバター薫るチキンライスと一緒に楽しむのも大いにありだ。

『キッチンきらく』

[住所]東京都千代田区神田神保町1-5 M2神保町1・2階
[電話]080-7293-0731
[営業時間]11時〜16時(15時半LO)
[休日]火
[交通]地下鉄半蔵門線ほか神保町駅A7出口から徒歩1分

ひと皿に大好きな洋食が集結。夢のとんかつコラボ!『中華洋食食堂 あゆた』 @両国

壁に並んだメニューの多さや旨そうな料理の写真が印象的。店主・鮎田さんの父がここに店を構えたのが50年前。9年前の改装を機に、父から引き継いだ中華中心のメニューに加え新しいメニューが増えた。若いころ修業した銀座の老舗洋食店由来のいろんな洋食メニューだ。

そんなこの店ならではの夢コラボが「ふわとろオムドライカレー+とんかつ」だ。

ふわとろオムドライカレー 1000円、とんかつトッピング 280円

『中華洋食食堂 あゆた』ふわとろオムドライカレー 1000円、とんかつトッピング 280円 ふわとろ卵のイエローにケチャップの酸味、ジューシーなとんかつ、スパイシーなカレー&ドライカレー。どれもおいしくひと目で惚れ惚れ。悶絶…

とろりんとしたオムレツに包まれたドライカレーはスパイシー。周りにはルウの旨み抜群のカレー。そして揚げたてサクサクのとんかつ!どれも大好きなメニューが合わさって魅力は倍加。うれし過ぎる!

『中華洋食食堂 あゆた』

[住所]東京都墨田区石原1-36-2
[電話]03-3623-6229
[営業時間]11時〜14時半LO(15時)、17時〜20時半LO(21時)
[休日]日・祝、第2土
[交通]地下鉄大江戸線ほか両国駅A1出口から徒歩5分

かつを主役にした夢のワンプレートに大人も興奮!『ゴリラ食堂』 @四谷三丁目

カレー炒飯の上にハンバーグとナポリタン、そして大きなとんかつがドン!ご馳走のフルコンボ、「トルコライス」を目にしたら、いくつになっても心は少年だ。

カラリと揚がった衣を彩るのはデミグラス。爽やかな酸味とコクは、炒飯ともお似合いでスパイスの香りをふわりと立たせてくれている

トルコライス 1100円

『ゴリラ食堂』トルコライス 1100円 それぞれの味が皿の中でバランスよくマッチ

ジューシーなハンバーグは名脇役で、甘めのケチャップが絡んだナポリタンは癒し系といったところ?ワンプレートにいろんな味と食感が混じり合う、この楽しさは格別だ。ちなみに夜のコース(飲み放題付き・3500円)の〆としても登場し、宴会を盛り上げてくれている。

『ゴリラ食堂』

[住所]東京都新宿区舟町5-8 舟町5番ビル2階
[電話]03-6457-7114
[営業時間]11時半~14時半LO、18時~23時半LO
[休日]日
[交通]地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅4番出口から徒歩3分

撮影/谷内啓樹(三好弥)、浅沼ノア(丸幸洋食店、涼庵、あゆた)、西崎進也(動坂食堂、キッチンきらく、ゴリラ食堂)、取材/菜々山いく子(三好弥、動坂食堂、キッチンきらく、ゴリラ食堂)、池田一郎(丸幸洋食店、涼庵、あゆた)

2024年3月号

※2024年3月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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