ニッポン“チャーラー”の旅

「これでいいんだよ」チェーン店『ぎょうざの満洲』にチャーラーの原点を見た

「これでいいんだよ」チェーン店『ぎょうざの満洲』にチャーラーの原点を見た

「これでいいんだよ」チェーン店『ぎょうざの満洲』にチャーラーの原点を見た

チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介する「ニッポン“チャーラー”の旅」…

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チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介する「ニッポン“チャーラー”の旅」。第36回となる今回は、埼玉発の餃子チェーン店『ぎょうざの満洲』へ。愛知在住の永谷さんにとっては初体験。果たして、どう感じたでしょうか。

東海エリアには進出していない『ぎょうざの満洲』

朝イチで京都へ行かねばならなくなったため、前泊することに。ところが、新型コロナも収束し、再びインバウンドの需要が高まってきたこともあって、京都にあるホテルの宿泊代が高すぎる。1万円以内で泊まることのできるホテルはほとんどなく、現場からほど近い大阪府高槻市のホテルへ泊まることにした。

ホテルを予約した段階で今夜の夕飯はここと決めていた。埼玉県川越市に本社があるチェーン店『ぎょうざの満洲』である。泊まったホテルの近くに阪急高槻市駅前店があったのだ。『ぎょうざの満洲』は、関東と関西に店舗展開していて、東海エリアには進出していない。名古屋人の私としては気になるではないか。

『ぎょうざの満洲 阪急高槻市駅前店』外観。店内へ入ると持ち帰り用の生餃子のコーナーがある。テイクアウトの需要も高いのだろう

“チャーラーの旅”ゆえに注文するのはチャーハンとラーメンの2品でよい。しかし、店名からもわかるようにここは餃子推し。せっかくなので餃子も食べてみたいと思い、セットメニューの「チャーハンと焼餃子」(850円)と単品で「満州しょうゆラーメン」のハーフ(520円)を注文した。

「焼餃子」。サイズはやや大きめ。皮のもっちりとした食感が◎

すぐに出てきたのは「焼餃子」。餃子のおいしさを決めるものは皮である。ここのは皮が厚めで表面はカリッと焼き上げていて、噛むともっちりとした弾力がある。うん、さすがに推しのメニューだけにやっぱり旨い。

餡は肉の旨みよりも野菜のシャキシャキとした食感が印象的。イイ意味でクセがないので、餃子だけを楽しむよりも他の料理と合わせた方がおいしく食べられると思った。

シンプルを極限まで追求したチャーラー

これが「満州しょうゆラーメン」。麺は0.5玉のハーフサイズだが、具材は1玉のフルサイズと同じものがのっている。チャーシューと煮玉子、メンマ、ワカメ、ネギと盛りだくさん。ちなみにフルサイズの値段は550円。このボリュームでこの値段は安い。

具だくさんの「満州しょうゆラーメン」(ハーフサイズ)

スープは鶏ガラと丸鶏がベース中太ストレートの麺もいかにも中華屋のラーメンである。チャーハンがまだ出ていないので、餃子と交互に食べてみると、これが旨い。コクと深みのあるスープが餃子のおいしさを引き立てるのだ。

その逆もありきで、餃子を食べてからラーメンをすすると、餃子の肉と野菜の旨みがラーメンを一層おいしくさせる。

最後に運ばれたのが「チャーハン」。溶き卵のスープとザーサイも付く。早速、レンゲですくってひと口食べてみると、熱々で口の中がヤケドするかと思った。超がつくほどの強火でしっかりと炒められているのだ。

強火でしっかりと炒められた「チャーハン」

食感はパラパラ系。寿司のシャリのように口の中でほぐれてお米の一粒ひと粒にコーティングされた油と調味料が織りなす味がふわっと広がる。仕上げに醤油を使っているようで。香ばしい香りも鼻から抜けていく。いやー、旨い。餃子と交互にチャーハンを食らい、ラーメンと交互にチャーハンを食らう。もう、幸せすぎる

思わず、「これでいいいんだよ」と呟いてしまった。個性的なチャーラーを求めて旅をするのも楽しいけど、たまには原点回帰することも大切なのだ。

『ぎょうざの満洲』はチェーン店としてはかなりレベルが高い。こんな店が身近にある関東や関西の人が羨ましい。

撮影・取材/永谷正樹

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