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見どころ満載の社寺と偉人の生きざまに触れる

ワタクシ肥田木、毎日朝から晩まで酔っぱらっている訳ではございません。たまにはシラフで歴史散歩。

まずは「深川の八幡様」と親しまれる町の“顔”、江戸初期に創建された「富岡八幡宮」だ。当時、周辺に広がっていた砂州を埋め立てて、境内や氏子の居住地を作ったのが門前町としての始まりとか。今に続く門仲発展の基礎を築いた神社なのである。

夏の祭礼は江戸三大祭りのひとつとして有名だが、実は江戸勧進相撲発祥の地でも知られているとご存じ?境内には歴代横綱の名が刻まれた横綱力士碑などゆかりの石碑も。

ビビビと目が合ったのは未来のダーリン……じゃなくて近代日本地図の父、伊能忠敬の銅像。50歳を過ぎて門仲に移住した忠敬は天文学などを勉強し、測量旅行の前は富岡八幡宮で安全祈願していたそう

『富岡八幡宮』旅立ちの姿を表現した伊能忠敬銅像

参拝後はすぐ横の『深川宿』で地元名物「深川めし」を味わうのも一興。

お次は少し足を延ばして名監督「小津安二郎紹介展示コーナー」がある「江東区古石場文化センター」へ。深川で生まれた小津は、下町情緒や家族の在り方など普遍的なテーマを独自の作風で描いた。

常設展示では子ども時代に描いた絵や習字(これが上手!)、映画の貴重な資料も。肥料問屋だった実家の小津家が荷物を運ぶために架けた小津橋も近くにあり。

『江東区古石場文化センター』子どもの頃に描いた繊細なタッチの絵や書も

駅方面に戻り、成田山の御本尊を出開張したことに始まる「深川不動堂」にお参り。こちらは通称「深川のお不動様」だ。参道の風情がいいねえ。お、角打ちも。そろそろ喉を潤したい!身悶える私と同志のアナタなら、この後に立ち飲み巡りはいかが。これぞ学んで飲んで1日満喫コースです!

撮影/小島昇、取材/肥田木奈々

2024年7月号

※2024年7月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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