浅草と言えば老舗の名店揃い。うなぎに天ぷら、蕎麦、どじょう鍋……とすぐに思い浮かぶのは和食だろう。しかし今の浅草では、星付きの名店を始めとするフレンチ勢が躍進中だし、次々誕生する個性派や国際色豊かな店からも目が離せない。そこで、浅草散策に出かけるなら今度は“浅草だけどちょっと意外”なサプライズ感のあるランチを楽しんでほしい。今回は絶品&リーズナブルに楽しめるランチを紹介。観光時だけでなく、普段使いもできる、とっておきの店揃いです!
※店舗データに記載がない限りは予約可です。
洋食『ハンバーグ&ステーキ WAZN(ワズン)』ハンバーグもカレーも欲張れる幸福のがっつりランチ
脳内がハンバーグでいっぱいになったら、ぜひ行ってほしい。注文を受けてからこね、ふっくら焼き上げるハンバーグはじゅわっと旨みいっぱい。このにじみ出る味わいは何だろう?「トマトなど野菜から作ったソースをタネに混ぜ込んでいるんです」と店主の星洋行さん。
ハンバーグカレー(250g) 1700円
さらに、牛対豚は7対3、二度挽きするなど、星さんが長年研究したおいしさのヒミツが詰まっているのだ。そして星さんが、「かなり冒険しています」という日替わりの「きまぐれ」ソース。ゆず胡椒オニオン、とろろ芋、梅昆布納豆、サンラータン……その数なんと60種類以上。何が出てくるかは当日のお楽しみだ。カレーライスも捨てがたい、という方は欲張って「ハンバーグカレー」をどうぞ。
[住所]東京都台東区西浅草2-16-9
[電話]03-6231-7114
[営業時間]11時半~15時(14時半LO)、17時~22時半(21時LO)
[休日]火
[交通]つくばエクスプレス浅草駅A2出口から徒歩3分
和食『梅と星』“おとも”たちと一緒に味わい尽くすご飯の旨み
2022年6月6日オープンの、梅干しと羽釜ご飯と“おとも”たちの店だ。ぴかぴかの「ごはん」をひと口噛みしめれば、ご飯ってこんなに甘くておいしかったのかと思うだろう。米は、北海道の「ななつぼし」、山形の「つや姫」、和歌山の「熊野米」をブレンド。“おとも”たちは、梅干しを筆頭に、しらす、明太子、海苔、そぼろ納豆など24種。
おともみくじ定食(弁財天) 1320円(浮浮玉子、白いバター、たらこ、なめこのたまり炊、羽釜ごはん、豚汁)
迷ったら、「おともみくじ定食」をどうぞ。おみくじを引いて出る七福神ごとに、おとも3品が決まるというもの。「弁財天」は、なめこのたまり炊、たらこ、白いバターの3品。あったかご飯に溶けたバターとたらこが混じり合い、もう禁断の味だ。梅干しをかじれば、またご飯が進む。やっぱり言いたくなるこのひと言……日本人でよかった。
[住所]東京都台東区浅草2-2-4
[電話]03-4400-8620
[営業時間]9~17時(15時LO、土・日・祝〜16時半LO)
[休日]月(祝の場合翌日休)
[交通]地下鉄銀座線浅草駅2番出口から徒歩3分
フレンチ『フルール ド サラザン』浅草生まれの日本のガレットで「蕎麦」を堪能
まずは見た目に美しい。ひと切れを口に含めば、蕎麦のふくよかな香りが生ハム、卵とチーズを包み込み、調和する。店主の玉越幸雄さんは、ガレットの本場フランス・ブルターニュのガレット専門店でキッチン責任者を5年間務めた。「何より学んだことは、フランス人が自国の食材をすごく愛しているということでした」。ひるがえって日本はどうか、と考えた。そして「国産の蕎麦粉とリンゴで作る、ガレットとシードルの店を開こう」と決めたのだ。
平日ランチ 黒 1580円
国産の高品質の蕎麦粉を店内の石臼で挽く。とろろ昆布を使ったり、蕎麦ツユをつけて食べる。それは、蕎麦の繊細さを味わう「日本のガレット」だ。桜エビ、ホタルイカ、アユなど季節ごとの素材をつかったガレットも楽しみたい。
[住所]東京都台東区西浅草2-14-2 インパレス1 1階
[電話]03-6876-1851
[営業時間]11時45分~14時LO、17時45分~22時LO
[休日]不定休(公式インスタグラムで告知。ID:@fleurdesarrasin)
[交通]地下鉄銀座線田原町駅3番出口から徒歩5分