決して激辛ではない。食べるほどに額に汗が滲み、スプーンが止まらない、ほどよい辛口がいいのだ。そんな辛口カレーを、辛口大好きライター・菜々山が食べ歩いてみた。
画像ギャラリー決して激辛ではない。食べるほどに額に汗が滲み、スプーンが止まらない、ほどよい辛口がいいのだ。そんな辛口カレーを、辛口大好きライター・菜々山が食べ歩いてみた。
前哨戦は「CoCo壱番屋」の5辛に初チャレンジ
汗をかくのが好き。あ、運動って意味じゃないですよ。半身浴とかサウナとかそっち系。汗をかくと体内に溜まりまくった酒などの毒素とサヨナラできる気がするし、実際スッキリもする。ってことで都内でも辛口で有名なカレー屋さんを巡って汗腺を爆発させてきました。
まず下地として、「CoCo壱番屋」の5辛に初チャレンジ。YouTube を見ていると10辛とか平気で食べている人もいるので、なめてかかったらひと口目から毛穴、ガン開き。わりとギリで完食した。
ラッシーを飲みながら「ムルギカリー」
さて、ここからが本番だ。
編集・武内に指定されたのが『トプカ』。ちなみに武内は辛いものがだいぶイケるタイプ。この店の看板が「ムルギカリー」でシャバっとしたスープを飲んでみると辛さよりも旨みが先にやってきて、これなら余裕と思った矢先の3口目、だいぶ様子が変わってきた。
汗度2『トプカ 池袋サンシャインシティ店』ムルギカリー 1050円
徐々に積み重なった辛さが刺激になってきて、ほろほろに煮込まれたチキンレッグでさえも咀嚼の度に粘膜を突き刺してくる。CoCo壱番屋の5辛はまったり感でスパイスの刺激をマイルドにしている気がするけど、こちらは油分も少ないせいかダイレクト。汗が頭皮を伝い涙も鼻水も出てきたのに、旨さでスプーンが止まらない。ラッシーを飲みながらフィニッシュ。いい汗かかせてもらいました。
汗度4!「鬼金棒カラシビカレーライス」はラーメン店が出したカレー
そして別日に向かったのが『鬼金棒』。同名のラーメン店がすぐ隣に出したカレー屋だ。こちらは辛さとシビれ度合いを選べるタイプで、どちらも“増し”にしてみる。
汗度4『カラシビカレー 鬼金棒』鬼金棒カラシビカレーライス 1100円
「“鬼増し”じゃなくていいんですかぁ?」と武内がニヤけながら聞いてくる。
うるさいってば。無理しない、がモットーなんだから。カレーはキーマとサラッとしたスープ状の相盛りになっていて、混ぜ合わせると旨みも香りもさらに立ってくる。何コレ!?めちゃくちゃ完成度高いじゃん。武内のカレー屋選びのセンスだけ、ほんとにそこだけは認めている。
夢中で完食し、店を出た後気づいたけれど、頭頂部からうなじにかけてビッチョビチョ。湿気を帯びた都心の夜風だってこうなりゃ気持ちいい。
最強!“極辛口”の「デビルカレー・スペシャル」
最後は『デビルカレー』。店名から底知れぬ圧を感じてビビりながらも“極辛口”と書いてある「デビルカレー・スペシャル」に挑んでみる。
汗度6『デビルカレー』デビルカレー・スペシャル 1600円
カカオのような香りと渋みからどっしりとした旨みが広がって思わず「うまっ」と息を飲んだ。そして直後から襲いかかるシャープな辛さに全身から汗、汗、汗。隣で食べてた武内にふと腕が当たったら「うわっ、ベトベトじゃん」とあからさまに嫌な顔をされる。
にしても、辛さは前述した2軒とさほど変わらないと思うのだけど、スパイスの組み合わせなのか、ここのは汗量がハンパない。食べ終わる頃には「さっきのスコールの中歩いてきました?」ってくらい髪が濡れていた。
さらに帰宅後も身体の芯がポッカポカ。コレ、食べるサウナだ。やっぱり汗をかくのは気持ちいい。そして何より旨い。もし辛いものが嫌いじゃなければお試しを。ひと時、爽快な気分になれますよ。
厳選3店の情報
『トプカ 池袋サンシャインシティ店』
[住所]東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティアルパ地下1階(味の小路)
[営業時間]11時〜22時(21時LO)
[休日]施設の休館日に準ずる
[交通]地下鉄有楽町線東池袋駅2番出口から徒歩5分
『カラシビカレー 鬼金棒』
[住所]東京都千代田区鍛冶町2-10-10 GC神田鍛冶町ビル1階
[営業時間]11時〜21時、土〜16時
[休日]日
[交通]JR山手線ほか神田駅北口から徒歩3分
『デビルカレー』
[住所]東京都足立区千住1-39-12
[営業時間]11時半〜15時、18時〜21時 ※カレーが無くなり次第終了
[休日]不定休
[交通]地下鉄千代田線ほか北千住駅1番出口から徒歩1分
写真・文/菜々山いく子
※汗度は「CoCo壱番屋」の5辛を1とした場合、どれくらい辛いかを示したものです。
※2024年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。