滞在中はお財布とは無縁のオールインクルーシブも魅力
最大の特徴は、宿泊料金に夕食、朝食、ラウンジアクセス、大浴場やプールアクティビティなどが含まれたオールインクルーシブのプランがメインである点。一部のドリンクやアクティビティは有料ではあるものの、滞在中は支払いを気にせず、リラックスできるのはうれしい。プールに面したラウンジでは夕方はアペロ、ディナー後はさまざまな泡盛などを飲み比べできるナイトキャップがふるまわれ、お酒好きにはたまらない。
ブッフェも期待以上だった!トリュフオイルで仕上げるチャンプルーやミルク仕立ての沖縄そばなど、フレンチの手法を取り入れた沖縄料理などがならび、とにかく艶やか。ビールやワインなどのアルコールもフリーフロー。ブッフェの概念をひょいと超えたクオリティだった。
ラグジュアリーなのは料理だけではない。テラスで過ごすようなインテリアで、屋内でありながらバカンス気分に。朝からスパークリングワインが並んでいたのには小躍りした!フレッシュジュースと割ってミモザ風カクテルをいろいろ試した。
リブランドした施設なので、洗練された雰囲気らしからぬ、昔ながらの大浴場があるのもうれしい。水平線をみながら疲れを癒して、すっかり骨抜きに。客室は36平方メートル以上のゆったりとしたスイート級で、ここでは誰もがセレブになれる。
沖縄県最大級のエンタメプールではしゃぐのもおとなの夏休みならでは
見逃せないのが今年8月にオープンしたばかりの沖縄で最大級というプール施設だ。巨大なウォータースライダーとウルトラブーメランは迫力満点。恐怖を感じるほどのスリルだ。流れるプールやキッズ専用など、ファミリーで楽しめるプールもあるが、18歳以上限定の「ゆくる(=休む)プール」などのくつろぎ空間も。22時までのナイトプールも幻想的だ。
10月以降も12月までは温水エリアはオープンし、シーズンはすぎても沖縄らしいバカンスが楽しめる。
時期やエリアをすこしはずすだけで、混雑を回避でき、時にはリーズナブルに旅ができるはずし旅。秋の沖縄はねらい目なので、ぜひ夏を取り返すべく、おとなの夏休みプランを練ってはいかがだろう。
文/間庭典子
まにわ・のりこ。東京都杉並区出身。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)退社後、米ニューヨークを拠点に活動。帰国後はフリーライターとして情報を発信。全国各地の宿、インテリア誌では200軒以上の住宅を取材するなど、旅芸人なみのフットワークを誇る。仕事柄、ラグジュアリー系リゾート体験も豊富だが、「青春18きっぷ」を使って旅する“18きっぱー”でもあり、JRのほぼ全路線制覇。地の酒、肴を味わえる居酒屋や市場めし、ひなびた湯治場を巡るのも大好き。