“呑める食堂”でのベストな過ごし方
菜「ふうん、キミたち、いい大人の時間を過ごしていたんだね。でもね、私が担当した“呑める食堂”も超おすすめだよ。なぜなら種類豊富な定食のおかずは単品で頼めるうえに、明太子とか梅干しとかご飯のお供も全部がつまみになる。軽く飲むにも、じっくりでも、お腹の減り具合と気分に合わせて選べて自由度の高さがとにかく楽しいの」
肥「楽しそー!」
菜「しかも通し営業の店が多い。今回の掲載店なら『食堂土土土』や『壱番隊』など。混み合う昼はハズして、お客さんが落ち着いた頃に行ってダラダラずっと飲める。最高でしょ?」
『食堂 土土土』うずらの紅生姜漬け 480円
肥「サイコー!」
菜「相づちがテキトー(笑)、さすがオンナ高田純次」
肥「いやいや確かに純次LOVEだけど真面目に聞いてるってば。てか『壱番隊』って私が夜な夜な通う蒲田にある店だ。リサーチの時、何で誘ってくれなかったの?一緒に飲みたかったのにぃ」
菜「狂ったように?(笑)」
戎「だから怖くて呼ばなかったんです(笑)。僕が理想形と思ったのは、先の『食堂土土土』。リサーチ時、それこそ菜々山さんとバカスカ飲んでいたんですが、周りのお客さんは飲んでも1杯ぐらいなんですよね。基本は定食メインの人が多く、どんどん回転してるのに僕らはずっと飲んでた(笑)。取材時にその話をしたら『むしろそうやって楽しんでほしい』と店主。よかった〜と思いましたよ」
菜「食堂にもいろんなタイプの店があったよね。『相州屋』は学生街にあるから値段も安くてお腹いっぱいになる庶民派。一方、『食堂なるたけ』は素材も調味料にもこだわった和食の原点と言える定食を出す店」
『食堂なるたけ』揚げ出し豆腐とかんぱち漬け刺し定食 2500円
戎「総じて言えるのはご飯がおいしいこと。でまあ、そのご飯を進ませるおかずの数々。ちょっと濃いめの味付けが多いから、お酒も進むんですよ。僕のベストの過ごし方は、つまみ2品くらい&お酒で始めて、つまみが減ってきたあたりで定食をオーダー、その合間にもう一杯……。サッと行ける気軽さも“呑める食堂”のいいところです」
井「商業施設の店も使いやすさと特別感なら負けませんよ。例えば『神田新八』は有名な老舗だけど、新丸ビルにあることで本店とは違う新しいお客さんを掴んでいる。『三分亭』もそこでしか食べられないメニューがあって、わざわざ行く価値があります。商業施設って、いい意味で敷居が低くなるから利用しやすいんですよね」
『酒亭 神田新八』トマトの和牛射込み 1080円、煮穴子生春巻 1380円、のどぐろ塩焼き 時価、神亀 1合1150円〜
戎「そう、名店の和食を気軽にいただけるのはいいなと思いました。買い物ついでにこのクオリティの料理やお酒を楽しめるのはうれしい!」