江戸家猫ハッピーの漫画・満吉くん

「宇宙メダカ」は30年前に誕生した 野生のメダカは今や絶滅危惧種になった

漫画・満吉くん

満吉(まんきち)くんは、各時代で話題となった存在と、時空を超えて交流できるという特殊な能力を持つ猫。この愛くるしいキャラクターの生みの親、マルチクリエイターの江戸家猫ハッピーさんが、満吉くんを主人公にした漫画で心が和らぐ…

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満吉(まんきち)くんは、各時代で話題となった存在と、時空を超えて交流できるという特殊な能力を持つ猫。この愛くるしいキャラクターの生みの親、マルチクリエイターの江戸家猫ハッピーさんが、満吉くんを主人公にした漫画で心が和らぐ物語を紡ぎます。今回は「メダカ」編です。

【メダカの巻】

※漫画は、画像ギャラリーでもご覧になれます

「メダカ編」(1)
「メダカ編」(2)
「メダカ編」(3)
「メダカ編」(4)
「メダカ編」(5完)

卵は43個、8匹がふ化「宇宙メダカ」の誕生

「アジア初の女性宇宙飛行士の誕生」。1994年7月、スペースシャトル「コロンビア号」の打ち上げがあり、日本中がこの話題に湧きました。搭乗したのは、宇宙飛行士の向井千秋さん。同時に、宇宙での日本の実験内容も、注目を浴びました。そのひとつが、「メダカ」です。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページによると、4匹が向井さんとともに15日間、宇宙に滞在。宇宙での交尾や産卵活動を観察したそうです。

「このメダカは脊椎動物として初めて、宇宙で産卵を行いました。産卵された卵は正常に発生し、宇宙飛行中にメダカの幼魚がふ化しました」(同ホームページより)

確認された卵は43個で、8匹がふ化。「宇宙メダカ」の誕生でした。

身近な存在だったメダカは今や絶滅危惧種に

メダカは、体長が3.5cm程度の淡水魚。都会暮らしですと、普段はなかなか見る機会に恵まれませんが、地方では水田などに生息していることから身近な存在でした。ただ、近年は、宅地造成など自然環境の変化で、生息数が減っています。1999年には、環境省レッドデータブック(当時は環境庁)で 「絶滅危惧II類」に指定されました。

環境省の『絶滅する前にできること 絶滅危惧種の生息域外保全』によると、指定以降、「一般的にも保全が必要な種という認識が高まりました。しかし、逆にこれがきっかけとなり、異なる地域のメダカや飼育用の品種であるヒメダカを放流するなど、誤った形での保全も多くおこなわれました。日本各地のメダカの遺伝子を調べた研究結果では、関東地方に本来生息しているはずのない関西地域の遺伝子を持つメダカが発見されるなど、多くの生息地で交雑の現状が明らかになっています」

こうした状況を受け、地域にもとから生息していたメダカを大切にする活動も各地で起きているようです。

1994年の主な出来事は、海外ではネルソン・マンデラ氏が南アフリカ初の黒人大統領に就任、日本では松本サリン事件が発生。作家の大江健三郎氏が、ノーベル文学賞に輝いたのもこの年です。1968年の川端康成以来、26年ぶりの快挙でした。

江戸家猫ハッピー(Edoya Nekohappy)

マルチクリエイター。動物ものまね芸人「三代目 江戸家猫八」の末娘。
1993年から15年間、俳優・緒形拳に師事。共著「地球徒歩トボ」(学研)では写真を担当した。オリジナルキャラクターである猫の「満吉くん」を通して、地球を楽しむための写真・漫画・グッズなどを発信している。2023年7月、伊豆高原で「猫満福庵」という猫のいるギャラリーをオープン。

・「猫満福庵」https://nekomanpukuan.com/

・「江戸家猫ハッピー」https://nekohappy.com/

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