美味しいサンチュの見分け方 パックに入っているため、なかなかすべての葉を見ることは難しいのですが、葉にハリがあって色が鮮やかで、みずみずしいものを選びましょう。 また、葉が肉厚で大きめの楕円形をしていて、フチの部分が波打…
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旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は？
文／おと週Web編集部、画像／写真AC
■縮れています……
正解：サンチュ
難易度：★★★☆☆
葉っぱだけを収穫します
サンチュはキク科の植物で、リーフレタスの一種です。葉が厚く、葉の形状が長い楕円形であることが特徴です。成長すると茎が伸びていきます。
収穫の際は、大きくなった葉の部分だけを収穫して、小さな葉は残しておきます。そのため、株ごと収穫してしまうほかのリーフレタスとは異なり、ひとつの株から何度も収穫することが可能となります。
焼き肉を包んで食べる葉っぱというイメージが定着しているため、韓国の野菜と思っている人も多いかもしれませんが、日本でも奈良時代から栽培されていました。
サンチュは韓国名で、和名は「掻きチシャ」「包菜（つつみな）」です。茎から葉を掻き取るため、掻きチシャと名づけられました。チシャとはレタスの和名です。
1年を通して店頭に並んでいますが、生産・流通量がとくに多くなるのは春と秋です。
リーフレタスとレタスとの違いですが、レタスは球体で、葉がくるんと丸まっていますが、リーフレタスは球体にはならずに葉が外側に広がって育つ品種です。
サンチュのほかに、サニーレタス、グリーンカール、フリルレタスなどがリーフレタスに分類されます。
ただし、前述のように大きくなった葉だけを収穫するため、リーフレタスのように丸ごと売られていることはなく、プラスチックのパックに葉のみが入れられて売られることが一般的です。
韓国で焼肉をサンチュで巻いて食べる理由は、健康面を配慮してというのが有力なようです。
ほかにも、サンチュにご飯を置いて、その上に焼肉をのせて食べやすいためという説、韓国では包んで食べる料理が「福を包む」ということで縁起がよいといわれているため、焼き肉もサンチュで包んで食べるようになった説など、諸説あるようです。
レタスやほかのリーフレタスよりも葉脈が柔らかくで、葉が破れにくいため、焼き肉を包んで食べるときに好まれる理由でもあります。ただし、近年では、サニーレタスなどが使われることもあるようです。
美味しいサンチュの見分け方
パックに入っているため、なかなかすべての葉を見ることは難しいのですが、葉にハリがあって色が鮮やかで、みずみずしいものを選びましょう。
また、葉が肉厚で大きめの楕円形をしていて、フチの部分が波打つように縮れているものを。
フチが変色していたり、乾いているようなものは避けましょう。
サンチュの注目栄養素
レタスの仲間ではあるものの、レタスとは含まれる栄養素が異なります。というのも、レタスは淡色野菜に分類されますが、サンチュは緑黄色野菜に分類されるからです。リーフレタスの多くは緑黄色野菜に分類されます。
緑黄色野菜特有ともいえる、ビタミンAの材料になる「βカロテン」の含有量が多い点が特徴です。ビタミンK、食物繊維も豊富に含まれています。
ビタミンKは、カルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぐ働きをもつため、骨粗しょう症の予防に必須のビタミンです。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。
