「10月8日」。今日は何の日でしょう?答えは「焼きおにぎりの日」!
2000年前の「日本最古のおにぎり」は“焼きおにぎり”?
「醤油の香ばしさがジュッ(10)、パチパチ(8)とした歯触りの焼おにぎり」という語呂合わせから、冷凍食品やレトルト食品などの製造販売を手がける株式会社ニチレイフーズが10月8日を「焼きおにぎりの日」と制定しました。
日本のおにぎりの歴史は弥生時代に遡ります。1987(昭和62)年11月に石川県中能登町の弥生時代中・後期の集落跡「杉谷(すぎたに)チャノバタケ遺跡」=旧・鹿西(ろくせい)町金丸=でちまき状の米の塊が発見され、約2000年前の「日本最古のおにぎり」として知られています。蒸したあとに焼かれたともみられています。
稲作は約3000年前の縄文時代終期、九州北部に伝わり、その後数百年をかけて本州に広がっていったとされています。おにぎりはどの時点から親しまれるようになったのでしょうか。中能登町では2015(平成27)年、条例で11月18日を「おにぎりの日」(おにぎりが発見された「11月」と毎月の米食の日「18日」を合わせて)と制定。同町では、鹿西町時代から続く6月18日も「おにぎりの日」です。
おにぎりやおむすびの形について調べてみると、「山には神様がいて、その力を授かるために山のような三角形の形に握った」という説があります。日本人の食生活にとって欠かせない食糧であるお米自体も、神事やお供物として使われることから、おにぎりやおむすびは「神様と繋がる」ための重要なものだったのかも。
先日、アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』を見ていた時のこと。鬼殺隊での過酷な稽古の連続で、行き倒れ寸前となっている剣士たちに、竈門炭治郎がおにぎりを作ってふるまうシーンがありました。そこに、ふんわりと三角形に握った塩むすびと味変で醤油をつけた焼きおにぎりが登場!それらをバクバク食べた剣士たちは元気に復活。何気ない場面ですが、まさに「三角形のおにぎりで神様の力を授かる」ということと繋がるし、何よりお米はやっぱり日本人のエネルギー源なのだと改めて感じたシーンでした。そういえば「気」の旧字は「氣」で、「米」という文字が入っていますよね。元気の素は「米」なのです。
そして、2024年9月30日に始まったNHKの朝ドラのタイトルは『おむすび』。幼い頃から「おむすび」というあだ名で呼ばれていた米田結(よねだ・ゆい)が、人のために役立ちたいと栄養士を目指し、「食で人を幸せにする、食で未来を変えてゆく」と奮闘する物語です。この新しいヒロインを、橋本環奈さんが演じています。
10月はちょうど新米も出回る季節です。ぜひおいしいお米で「おむすび」や「焼きおにぎり」を握ってみようではありませんか!