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「10月5日」。今日は何の日でしょう?答えは「日本人初のヒマラヤ登頂に成功した日」!

「なぜ山に登るのか?」これからも続く新たなる挑戦

1936(昭和11)年10月5日、登山家の堀田弥一氏(富山県黒部市出身)を隊長に、立教大学山岳部の学生で編成された登山隊が、ヒマラヤ連峰の一角ナンダ・デビ山群の南方の峰に位置する標高6867mのナンダ・コート(サンスクリット語で「女神を守る砦」。ナンダ・コットとも)に初登頂しました。

日本人初となるヒマラヤ山脈登頂は日本でも大きなニュースとなり、記念切手も発行されました。その様子は大阪毎日新聞の記者により記録され、ドキュメンタリービデオ『ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服』として残っています。

ヒマラヤ山脈は、ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタンの5カ国にまたがり、世界最高峰のエベレスト(8848.86m)をはじめとする8000m級の山々が14峰も連なる山岳地域。現代でも軽々しく登頂することはできません。1936年であれば、想像を絶する苦難があったに違いありません。

ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタンの5カ国にまたがるヒマラヤ山脈(Photo AC)

そんな初登頂から81年後の2017年、「ナンダ・コート初登頂80周年記念事業」と称し、立教大学OB2人を含む少数精鋭5人の登山隊(大蔵喜福隊長)が編成され、ナンダ・コートの再登頂に挑みました。しかし、頂上直下200m地点の大きなリスクが予想される軟雪壁で、隊員の安全を第一に考えそれ以上登ることを断念、登頂は果たせませんでした(アウトドアブランド「ファイントラック」HPの記事より)。

「なぜエベレストに登りたいのか?」という問いに「そこ(エベレスト)に(誰も到達していない頂上が)あるからだ」と答えたイギリスの伝説的登山家ジョージ・マロリー(1886~1924年)の言葉はあまりにも有名です。マロリーはエベレストで遭難し、遺体は1999年に発見されました。

一歩間違えれば、命を危険に晒しかねない世界最高峰の山々。「エヴェレスト神々の山嶺」(2016年)、「クレイジー・フォー・マウンテン」(2018年)、「クライマーズ」(2019年)など、世界の名峰に挑む感動映画が次々と誕生するように、新たなる挑戦者たちによって悠々と聳え立つ大自然へのチャレンジはこれからも続くことでしょう。

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おとなの週末Web編集部
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