塩ラーメン編
仲御徒町「らーめん 天神下 大喜」
目まぐるしく変わる東京のラーメン業界で、1999年の開業から今も第一線に立つのが店主の武川さん。独立前は日本橋の割烹で腕を振るった和の職人だ。醤油やつけ麺、煮干しと数あるメニューの中でも、店の代名詞が「とりそば」。
昨年から濃度を増したというスープを飲めば、鶏の澄んだ滋味が広がり細打ちの自家製麺からあふれる小麦の風味と受け止める。食べ進むうちに、皮目を炙ったチャーシューの香ばしさ、薬味の柚子の香り、さらには瑞々しい白髪ネギやカイワレが丼の中で溶け合って、加速度的に旨さが増幅。スープ、麺、具材が一体となったバランスの妙に感服するしかない。
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上野「珍々軒」...
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