美味しいタラの見分け方 身にハリがあり、身の色は真っ白ではなく少しピンク色がかって見え、くすみがないものを選びましょう。 また、皮にぬめりがあるものは鮮度が落ちている可能性があるため避けましょう。 皮目の部分をチェックし…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ふわふわ食感
正解:タラ
難易度:★★★☆☆
身だけじゃなく、白子も卵も旨い!
タラは、タラ科に属に属する魚類の総称です。日本人になじみ深いのは、マダラとスケトウダラ(スケソウダラ)です。
マダラは120cm以上に成長しますが、スケトソウダラは90cm程度と、マダラのほうが大ぶりです。
もっとも大きな違いは用途で、鍋などに使われるのはおもにマダラで、スケトウダラはおもに練り物などの原材料として使われます。
ちなみに、タラコとして販売されているのはそのほとんどがスケソウダラの卵です。
もうひとつタラという名前がついている銀ダラですが、こちらはカサゴ目ギンダラ科に属する魚で、タラの仲間ではなく、アイナメやホッケの仲間です。
1年中獲れる魚ですが、鍋に欠かせない魚というイメージどおり、冬がもっとも美味しくなります。旬のタラは、脂ののりがよくなり、身もプリプリになります。
寒の時期(1月~2月頃)に獲れる卵や白子をたっぷり蓄えているタラは「寒ダラ」と呼ばれ、珍重されています。
漁獲量が多いのは北海道で、スケトウダラの漁獲量の約9割を占めるといわれています。それにともない、タラコの生産量日本一も北海道となっています。
ただし、北海道だけではなく、青森県から山口県までの日本海沿岸、青森県から茨城県までの太平洋沿岸などでも漁獲されるため、タラを使った郷土料理は全国にたくさんあります。
タラを使った料理といえば、鍋や汁物を連想すると思いますが、マダラは刺身で食べることもできます。
ただし、鮮度落ちが早い魚で、かなり鮮度のよいものでないと生では食べられません。そのため、刺身はマダラの水揚げがある漁港周辺地域でしか食べることができません。
美味しいタラの見分け方
身にハリがあり、身の色は真っ白ではなく少しピンク色がかって見え、くすみがないものを選びましょう。
また、皮にぬめりがあるものは鮮度が落ちている可能性があるため避けましょう。
皮目の部分をチェックして「まだら模様」が濃くはっきりとしていることが美味しいマダラの証です。
タラの白子ですが、表面にハリとツヤがあり、透明感のある純白であるほど鮮度がよく、良質といわれています。薄ピンク色だったり、黄味がかったものは鮮度が落ちている可能性があります。
タラの注目栄養素
タラは低脂肪、高タンパク質な魚の代表格です。
ダイエット中の筋肉づくりだけではなく、身がやわらかく、小骨が少ないため、高齢者や子どものタンパク質補給にも最適な優秀食材といえます。
ほかに、カルシウムの吸収を促す「ビタミンD」、強い抗酸化力を持ち、動脈硬化や血栓の予防をサポートする「ビタミンE」、赤血球の産生を促して貧血予防をサポートする「ビタミンB12」など、健康な体づくりに欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。