南側を太平洋に面した四国最大の県・高知。その扇型をした広大な地への旅は、テーマがあるとアクションを起こしやすく、楽しみ方も増大!今回は観光&アクティビティ、そしてグルメとそれぞれ3日かけて巡る旅をご案内します。3日目の今回は、南国土佐の郷土色満載にして驚きのスケールの“日曜市”を楽しみました!
画像ギャラリー南側を太平洋に面した四国最大の県・高知。その扇型をした広大な地への旅は、テーマがあるとアクションを起こしやすく、楽しみ方も増大!今回は観光&アクティビティ、そしてグルメとそれぞれ3日かけて巡る旅をご案内します。3日目の今回は、南国土佐の郷土色満載にして驚きのスケールの“日曜市”を楽しみました!
気分も上がる日曜日は朝市へゴー!
さて、アクティブな高知を満喫したら最後はやっぱり高知市内も巡りたい。そして本日は日曜日。となれば。マストで行くべきは日曜市だ。ちなみに高知市には街路市の文化があって、曜日と場所を変え、あちこちに市が立つ。で、その中でも最大というか日本一の規模を誇るのが、この日曜市。高知城の追手門から東になんと約1.3km。フェニックスの並木が揺れ、南国情緒満点な賑わいを見せている。
観光市ではなくて、市民の台所でもある市に並ぶ店は実にさまざま。朝8時に訪れると、すでに多くの人で溢れている。採れたての土佐野菜や種類豊富な柑橘、名物いも天、ちりめんじゃこや一夜干し、おばあちゃんの漬物や懐かしの冷やしあめ、果ては骨董品や植木まで……。行きつ戻りつしながら何を買うかが楽しい。
ちなみに今回のお気に入りをいくつか。四方竹やみょうがなどの山の幸やサバなどの海の幸に、さっぱりしたゆず酢の酢飯を合わせた「田舎寿司」。甘み抜群の山北みかんや、買い食いしたプルンプルンの黒蜜きなこのわらび餅も絶品。知らぬ間に、帰路のバッグの空きスペースがパンパンになっていたのは内緒だ。
さて、高知といえばお約束、高知城と桂浜に立ち寄らぬわけにもいくまい。市街の中心にあって、江戸時代に築かれた三層六階の天守閣が今も残る高知城。日本100名城のひとつ。天守を仰ぎつつ、しばし歴史に思いを巡らしてみるのもいい。
坂本龍馬像のある桂浜公園へ!
続いて少し足を伸ばして桂浜公園へ。その小高い丘には遥か太平洋を見つめる坂本龍馬像がある。荒波に洗われた五色の石の砂浜と背後に広がる緑の松。潮騒は大きく、気分は雄大になる。日本の夜明けを見つめた龍馬よろしく「心はいつも海の向こうぜよ!」などと嘯うそぶいて、浜を後にすることにしよう。
そいで旅の最後はこちら、『葉牡丹』だ。開店と同時に昼から賑わう名居酒屋にして、風情ある店構えがまたよし。ここでゼロ次会、締めの一杯をやらねばならん。高知ならではのカツオや鯨、どろめやウツボのタタキもある。創業当時から変わらない味、串フライも旨し。カウンターでテキパキ動くおばちゃんたちの小気味いい土佐弁を楽しみながらも、うっかり酔い過ぎないうちに帰路につこう。
南国土佐の郷土色満載にして驚きのスケール!『土佐の日曜市(街路市)』
[住所]高知県高知市追手筋にて年間を通じて毎週日曜に開市
[電話]088-823-9375(高知市商業振興・外商支援課 街路市担当)
[営業時間]6時~15時頃まで。各店ごとに売り切れ次第終了
[休日]1月1日・2日、8月10日~12日
[交通]JR土讃線ほか高知駅から徒歩10分
現存する天守十二城のひとつ『高知城』
野面積みの堅牢で美しい石垣や、江戸時代から現存する天守閣、本丸御殿など、見どころはたくさん。天守からは高知市街が一望できる。城域内は公園になっていて板垣退助の像などもある。
[住所]高知県高知市丸ノ内1-2-1
[電話]088-824-5701
[営業時間]9時~17時(16時半最終入館)
[休日]12月26日~1月1日
[交通]とさでん交通電車:高知城前駅から徒歩3分、高知龍馬空港から車で約30分、高知自動車道:高知ICから車で約15分
海の向こうはアメリカなり『桂浜公園』
はるか太平洋の彼方を見つめるブーツ姿の龍馬像でも有名な桂浜は、よさこい節にも唄われている景勝地。黒潮洗う海岸は美しくも波が激しく、力強い。公園内には坂本龍馬記念館もある。
[住所]高知県高知市浦戸6
[交通]とさでん交通路線バスで高知駅バスターミナルから約37分、高知龍馬空港から車で約30分、高知自動車道:高知南ICから車で約15分
昼前からの名居酒屋!『土佐乃居酒屋 葉牡丹』
朝市を覗いたその足で昼前(!)から飲めるのがうれしい名居酒屋だ。創業当時から変わらない味という串フライやスタミナ豆腐、高知の味、酒盗やカツオ、人気のオムライスまでメニューも豊富。
[住所]高知県高知市堺町2-21
[電話]088-872-1330
[営業時間]11時~23時
[休日]水
[交通]とさでん交通電車:堀詰駅から徒歩2分
撮影/松田麻樹、取材/池田一郎
『おとなの週末2024年1月号』は12月13日(金)発売!
※2025年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく『高知の歴史・自然・文化を体感する欲張り観光ルート!“仁淀ブルー”に癒される』では、覆面調査隊が“中心部だけじゃない!足を延ばしてゆるり&アクティブに楽しむ高知”をテーマにアクティブに行動する楽しさをレポートしています。