南側を太平洋に面した四国最大の県・高知。その扇型をした広大な地への旅は、テーマがあるとアクションを起こしやすく、楽しみ方も増大!今回は観光&アクティビティ、そしてグルメとそれぞれ3日かけて巡る旅をご案内します。1日目の今回は、“中心部だけじゃない!足を延ばしてゆるり&アクティブに楽しむ高知”をテーマにアクティブに行動する楽しさ、たっぷりお届けします。
知らんかったら損ぜよ!な、癒しとドキドキに出合う
旅のきっかけは、来春放送されるNHKの連続テレビ小説『あんぱん』だ。やなせたかしさんと奥様がモデルって話だが、やなせさんの出身地が高知県香美(かみ)市。「アンパンマンミュージアム」もあるね、なんて調べていたら、ほかにも面白そうな観光スポットが……。
高知には行ったことあるが、考えてみりゃ、いつも旨いもん中心。もっとこうアクティブに高知を体感する旅がしたいぜよ!てな思いに駆られたのだ。というわけで、早速現地へ。高知龍馬空港からまずは進路を北東方面、香南(こうなん)市へ向かう。
最初の目的地は『高知県立のいち動物公園』だ。ここ、「人も動物もいきいきと」がテーマで、何がいいって、動物たちの生息地を檻や柵の少ない環境で再現していて、動物たちが妙にのびのびした姿を見せている。
愛嬌よく泳ぎ回るカワウソやアメリカビーバー。巨大タワーの上のチンパンジー。そして、と、飛んだ、ハシビロコウが! じっと動かないはずがバサッバサッと。なんとも自由で癒されるなあ~。
次はお隣、香美市の『龍河洞』へ。日本三大鍾乳洞のひとつに数えられ、約1億7500万年の時が創り出したとされるまさに“自然の芸術”。
こちら、通常の観光コースでも充分圧巻なのだが、今回は冒険コースに挑戦。ツナギにヘルメット、ヘッドランプを装備して岩の割れ目へと入っていくと……そこは、おお、インディジョーンズの世界。暗闇に浮かぶ神秘的な鍾乳洞と悠久の時間感覚。凄いぞ。弥生時代の土器「神の壺」まで現存してるし。
冒険の興奮も覚めやらぬまま、本日最後の目的は「土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線」への乗車だ。日本最後のローカル新線(平成14年開通)にして土佐湾沿いに約43km。車窓いっぱいに広がる海と田園風景がいい。
さらに21駅それぞれにやなせたかし氏考案の地元にちなんだキャラがいたり、車両のデザインもキュート。いやあ、期待通りの楽しさ!