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東京の玄関・東京駅は一つの街

その現場を東京駅は見ているのである。かといって決して歴史の遺物ではない。

今なお現役で東京の玄関、1日の列車発着本数は約4100本を誇る日本の中央停車場であり、『Tokyo Station City』と命名されるほどの、日々進化を続けているひとつの街でもあるのだ。

新幹線はもちろん、東海道、東北線、中央線も起点はすべてここ東京駅。それを示す通称『0キロ標識(ポスト)』が各ホームに設置されている。そのデザインはブロンズ製や石造りといったモニュメント的なものから、木製のまさしく標といった簡素なもの。さらにはホームの床上のなかなか気付かれない場所に設置されたものまで様々。そのすべてを見に行くのも楽しい。写真は4番線・5番線間にある山手線の0キロ標識

そして、街だからこそ、駅という交通拠点としてだけの利用ではなく、わざわざ足を運ぶ価値がある。

なにしろ、あちらこちらに面白さが散りばめられ、2時間もあれば、この記事に登場したスポットは全部回れるし、お腹が空いたら、他のページで紹介された店に入ればいい。

丸の内地下南口改札外にある『動輪の広場』。ここに展示されている動輪は、実際に東海道線を走っていた蒸気機関車「C62-15型」の本物の動輪である

すべていたれりつくせり!

ここ東京駅という街は、東京駅から徒歩0分という日本最強に交通至便の街なのだ!

駅を降りれば……いや、駅ではない、電車を降りればそこが即、街なのである。

『丸の内坂』東京駅の中に坂がある、といったら驚く人もいるだろうが、実際にある!昭和55年。総武線と丸の内線が直通運転を始めた時、八重洲口と丸の内を結ぶために作られた地下通路が40メートルにも及ぶスロープ。このスロープが2012年6月のグランスタ営業開始時に『丸の内坂』と命名されたのだ
東京駅で待ち合わせ場所といえば誰もがまず最初に思い浮かべる『銀の鈴広場』。現在は八重洲地下中央改札内にあるが、昔は1階に存在しており、現在飾られているその鈴は4代目になる 

そんな街、東京駅にたたずめば、日本の歴史、そして明日に通じる未来への息吹、その全てが全身に降り注いでくる。そして自分自身が歴史の一員であることまでもを、ひしひしと感じ取れることは間違いない。

▶おとなの週末2025年1月号は『本当においしい「東京駅」』

2025年1月号

撮影/谷内敬樹、大西尚明(ガシャポンストリート)、取材/カーツさとう

※2019年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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