新幹線で呑む酒が好きだ。備え付けな机を引き出し、お酒とつまみを置けば、居酒屋新幹線の準備がととのい、さぁ開店。 新幹線のみで肝心なのは、なにも自分の楽しみだけではない。周りにも配慮をしつつ、しっぽり楽しむのもおとなの流儀…
画像ギャラリー新幹線で呑む酒が好きだ。備え付けな机を引き出し、お酒とつまみを置けば、居酒屋新幹線の準備がととのい、さぁ開店。
新幹線のみで肝心なのは、なにも自分の楽しみだけではない。周りにも配慮をしつつ、しっぽり楽しむのもおとなの流儀。1本(1合)を30~40分で飲むペースで考えると、1時間なら1本。2時間なら2~3本。3時間以上でも3本…。飲み過ぎるとトイレの回数が増え隣客に迷惑をかけるし、一度やらかしたけど寝過ごす可能性もあるから3本までというルールを課して嗜むのもじつはオツなもの。
こじんまりした自分だけの居酒屋をひろげ、車窓から眺める景色に目を向けながら酒を「プシュ、ぐびっ、んっっ~うまい!」この至福をなにに例えようか…と浸りつつ、わたくし、編集の戎はふと思う。
みんなはどう飲んでいる?
そこで酒好き『おとなの週末』覆面調査隊らスタッフに、好みの酒とそれに合うつまみを選んでもらった。
ビール好きは「常温」がキーワード
東京―新大阪間の約2時間半を考えて2本購入した。1本目はジューシーで苦みがあるヘイジーIPAをセレクト。ロング缶で度数高め、ちびちび飲める。ここは贅沢にブロックタイプで肉肉しいローストビーフを合わせたい。柑橘系の味わいのあるビールなので、ゆず風味のソースとの相性がいい。
ビールでは常温で飲めるものを考え、温度帯が上がっても飲める黒ビールを選んだ。かつて、保冷バッグに数本詰めたこともあった。飲み切れなくてもあとで冷蔵庫に保存すればいいし、帰りは冷蔵・冷凍モノのお土産を入れることができて一石二鳥だ。
2本目は温度帯が上がっても飲めるミルクスタウトを。コーヒーのように楽しみたいので、甘みのあるオリーブサンドといただけば、おとなのカフェタイムのはじまりだ。(※オーダヴィルの568mlは現在入荷未定。355mlの販売あり)
ワイン好きの「専門ライター」が厳選
「昼飲みはもちろん、なんなら朝イチのおめざの一杯にもいける」とは、爽やかな甘口ワインを選んだ岡本さん。旅の口開けに最適だ。「日本を代表するタケダワイナリーのミニボトルを見つけちゃった」と大丸で購入した。
東京発の新幹線は昼間の利用が多いので、軽やかな白ワイン、それもあえての甘口にしてみた。といってもぶどうの果実のような甘さで、瑞々しい酸味があるのでべったりは甘くない。ワインありきで選んだつまみ1は、粒粒のピーナッツクリームとざらめがアクセントのおやつパン。このワインは甘いものと相性◎なのだ。
つまみ2はカレー粉が効いたおせんべい。このワイン、軽いスパイスやエスニックな味とも絶妙に合う。お好みでベトナム料理なんかもいいですよ。( ※ ピーナッツクリームパンは毎週火曜、12月23日〜25、31日は販売なし)
スピリッツも好きは「魔法瓶持参」でひと工夫
その新幹線が楽しい旅の始まりなら……酒のボトルを旅の思い出にするのもいい。ってことでカナダの頭蓋骨型ボトル超プレミアムウォッカを。
カーツさんセレクトのウォッカはヤエチカの『リカーズハセガワ本店』、東京駅には面白いお酒が至る所で売られている。時間があれば酒選びから楽しんでほしい。
「真空断熱水筒に氷を詰めて家から持っていくと、1~2時間は氷もほとんど溶けず中もキンキン。そこにスピリッツを注ぐと、ストレートに近いロックになるからオススメ!」とカーツさん。持参が厳しい人は、コンビニや大丸の酒売り場等で売っている氷の入ったカップを買うのもいいだろう。
サンドは大食の方のために抑えで。蒸留酒は冷やしたいなら、魔法瓶に氷を詰めて持参。溶けた水は洗面所に捨てウォッカ注げばキンキンの濃厚ロックに。
日本酒好きは、やっぱりコレっしょ
改札内ですべてが揃えられる日本酒セット。車内の暖気でぬるくなることを考え、日本酒は常温でもおいしい、米感しっかりの純米や特別純米あるいは本醸造を選びたい。でもって1合瓶。好みの味をずっともいいが、いろいろ味を変えて楽しむのもオツでしょ。
つまみは東京駅限定の酒肴の味わい(?)のポテトチップスなら子供も食べられるし、食べ終えたあとの余韻でさらに酒が進む!大人な旅路にしたいなら海鮮ちらし。魚介で飲んで、締めはご飯で◎。
武内の「じゃがボルダ」は個包装なので、余ったものをお土産に配ることもできる。
…つづく「東京駅の穴場「おいしいパン屋」ベスト7軒…《あんぱん・サンドイッチ・カレーパン》サクッと買える「意外な商品」も大公開」では、意外と知らない東京駅のパン屋の穴場を紹介します。
※『おとなの週末』(※本内容は発売時点の情報です。最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください)
イラスト/倉本トルル 文/岡本ジュン、カーツさとう、編集部