スイーツ好き女優・大野いとさんオススメの“おかし”に合うコーヒーを、コーヒー好き女優・美山加恋さんがレコメンドし、フードペアリングする連載「おかしなコーヒーのハーモニー」。大野さん登場回、第19回目の今回は出身地・福岡の銘菓をレコメンド。家族との初詣など参拝の際に立ち寄った思い出を語ります。
家族との思い出が詰まった銘菓
みなさん、明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさんは、もう初詣には行かれましたか?
私の地元、福岡では初詣といえば「太宰府天満宮」。学問の神様、菅原道真公が祀られている神社ですね。そして、太宰府天満宮といえば道真公が愛された梅です。200種6000本が植えられていて、春に咲き誇る梅の花は、それはそれは綺麗です。
私も小学生の頃は、祖父母に姉と一緒によく連れて行ってもらいました。10円玉をもらって、お賽銭箱に入れるだけで、ワクワクでした。おみくじを引いて、姉とどっちがいいか競ったり、福引で特賞の伊勢神宮へのペア旅行券が当たったり、楽しい思い出ばかりです。
そして、もうひとつの楽しみが、参拝した帰りに必ず食べる「梅ヶ枝餅」。梅ヶ枝餅は、あんこをお餅で包んで焼いた、素朴な焼菓子です。中心には、梅の刻印が入っていて、道真公が亡くなられた時にお好きだった餅を梅の枝に添えて、お供えしたのが始まりだそうです。
祖父はその梅ヶ枝餅が大好きで、お気に入りのお店は参道にある『お石茶屋』さんと『かさの家』さんでした。お決まりののコースは、まずはお石茶屋さんの店内でいただいて、その後、かさの家さんでお土産用に買うという二段式。
お石茶屋さんでは焼きたてでいただけるのですが、これがとっても熱いんです。祖母に「ちゃんとフーフーしてから食べなさい!」と、いつも言われながら食べていました。私と姉はおねだりして3個づつ、祖父母は1個づつでした。子供にしたらまあまあな量なのに、おいしいのでペロっと食べられちゃうんです。両親なら多分、「1個で十分です!」って叱られてたと思いますが、やっぱり祖父母は孫には甘いですね(笑)
その後はかさの家さんに寄って10個ほどお土産として買って帰ります。
そんな祖父母はもう亡くなってしまいましたが、太宰府天満宮は私にとって祖父母との楽しい思い出がいっぱい詰まった、今でも大切な場所なのです。
もちろん御利益もありましたよ! 学年で成績一番になって家族みんなに褒められたり、ちゃんと志望大学に入れたり! もしかしたら、絶対無理だと思っていた菓子検定一級に合格できたのも天神様のおかげかも! ありがとうございます!