泡盛を注ぎ、料理を盛り、自分のものにすることで本当にフィットするとっておきの器に出会える
あまりに楽しくて、夜はおでんやテビチーなどのつまみをよそって、泡盛で晩酌したり、部屋でゆるりと過ごし、やちむんと向き合う夜を満喫した。こんなとき、ごろりと寝っ転がれるリビングのソファがちょうどいい。
妙に手になじみ、お酒でもお茶でもヘビロテしてしまうやちむんを発見したり、コーディネイトしてみると、食卓が格上げされたように映える盃に出会えたり、実際にさわり、使ってみてわかることも多かった。
OMO5沖縄那覇では、ピザトーストやフレンチトーストなどの朝食をテイクアウトできるのだが、今回はサラダトーストを部屋に持ち帰り、器に盛りつけてみた。これは贅沢。
晩酌のときとはちがった表情が見え、これは自分のライフスタイルにあっているぞ、これはパンの朝ごはんにも合わせやすい、ギフトにいいかも、とアイデアがんどんわいてくる。
このやちむんルームの醍醐味は、体感して、このつくり手に会ってみたい、アトリエを訪ねてみたいと、次の行動へと広げること。
ミニブック「やちむんガイド」にはショップ情報もあり、実際に部屋で試して、気に入った作家の選ぶのも楽しい。
私は独断と偏見によるやちむん神セブンをセレクトして、並べて遊んでいた。
この「やちむんガイド」は元「手紙社」の編集者であり、イベントの企画・運営などを通して沖縄の“ものづくり”の魅力を伝える「島の装い。プロジェクト」の共同代表セソコマサユキ氏が執筆している。地元の目利きによるセレクトなのも頼もしい。