×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

蔵探訪で感じた情熱と焼酎のこれから

池「盛り上がってるねえ(笑)。でもやっぱり現地の蔵取材は良かったよ~。実際に訪れることで鹿児島の人の良さ、自然の豊かさを実感した!」

武「日本昔話に出てくるような山々と青い海、きれいな水……こんな雄大な自然の中で育まれた焼酎、そりゃ旨いでしょうと思いました」

肥「うん、東京で飲むよりさらにおいしく感じた。酒造りの背景や思いを知り、地元の食材と大らかな空気の中で味わうからなんだろうね」

池「蔵元の人々は皆明るく情熱的で、話し始めたら止まらない感じ。と同時に薩摩隼人気質&反骨精神でチャレンジしていくブレない芯の強さも感じた。例えば『中村酒造場』は石造りの麹室で手造りの米麹にこだわる蔵だけど、さらにその“手造り”の意味を突き詰めて加湿や温度管理まで電気的熱源を使わず、その制約の中で五感を大切にしてる。さらに驚くのは麹造りの種麹菌に自社の室付き麹を取り出して使うなどなど、ここにしかない“風景の見える酒”にトライしてる」

『中村酒造場』代表銘柄「なかむら」

『中村酒造場』代表銘柄『なかむら』以来25年ぶりの新銘柄となったAmaging Series。室付き麹・酵母無添加で、使用するサツマイモや水、蒸留など毎年テーマを変えながら、これまでにない新たな香りや味わいを引き出している

菜「いい取材だったんだね」

池「いやぁ改めて焼酎は進化してるね。家族経営の『高良酒造』の『八幡』とか昔ながらの方法で丁寧に造ってるから旨いんだという感動もあり、それは絶対に変わってほしくないけど、伝統を大事にしつつ新世代が意欲的に挑戦する姿が刺激的だった」

戎「そんな熱の入った取材は誌面を見てもらうとして!武内さん担当の甲類焼酎についてもひと言どうぞ~」

武「乙類チームの話が尽きないから出番がないかと思いました(笑)。まあ甲類って極端にいえば無色透明・無味無臭(実際は少し甘いけど)が特徴。だから加えた液体の味わいにすることが容易で、バイス、梅、レモンなどなど、その数は加える液体の数だけあるから無限に近いのが魅力なんですよね。例えばコーラ+焼酎、カルピス+焼酎とかは暑い夏にぴったりだし!」

『もつ焼たいじ』梅割り420円、抹っ茶れ520円(シャリタカ+100円)、バイスサワー520円(シャリタカ+100円)、チューダー530円、葡萄割り420円

『もつ焼たいじ』(手前左から時計回りに)梅割り 420円、抹っ茶れ 520円(シャリタカ+100円)、バイスサワー 520円(シャリタカ+100円)、チューダー 530円、葡萄割り 420円 サイダーと割る「チューダー」は、あの「トキワ荘」発祥。「シャリタカ」は凍らせた宝焼酎。夏にぜひ!

岡「お茶割りにすれば和食とも相性抜群。気分や料理に合わせてピッタリのお酒を楽しめるってやっぱいいよね」

武「あまり焼酎を飲まない人なら、まず香り系の本格焼酎から入って、その味に慣れたらザ・王道など他の焼酎も試してみるといいかも。さらに甲類で自身好みのサワーや焼酎ハイボールを見つけてみて。きっとダメ人間……いえ、酒をこよなく愛する人になれているかと思います(笑)」

戎「とにかく今回は座談会でも語りきれないほど焼酎の魅力満載。興味を持ち始めた若い人にもぜひ特集を見て焼酎ライフを楽しんでほしいです!」

撮影/小島昇(タートル、青ヶ島屋)、貝塚隆(くらげ)、鵜澤昭彦(だけん、中村酒造場)、小澤晶子(たいじ)、取材/菜々山いく子(タートル、青ヶ島屋)、岡本ジュン(くらげ)、肥田木奈々(だけん)、浅沼ノア(中村酒造場)、本郷明美(たいじ)、文/肥田木奈々

『おとなの週末』2025年8月号

おとなの週末2025年9月号は「おいしい北海道」

2025年9月号

※月刊情報誌『おとなの週末』2025年8月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

…つづく「本格焼酎と旨い料理の店3選! 通いたくなること間違いなし」では、米や黒糖、粕取と様々な種類の焼酎の世界への扉を開くのに最適なお店をレポートしています。

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末編集部
おとなの週末編集部

おとなの週末編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2025年9月16日発売の10月号では、学生街…