×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

蕎麦屋でも、コースではよく見かける「鍋」。でももっと自由に、つまみは自分好みで選び鍋も〆蕎麦も食べたいというそんな貴方!その気持ちにお応えします、本企画の5軒。ひとり鍋もあったりして、うれしいじゃないの〜。

icon-gallery

【天然きのこ】きのこ、鰯、地鶏……ダシに溶け込む自然の旨みに感謝!『umebachee!(ウメバチ)』@渋谷

鍋が食べたい。あ〜、だけど、宴会をしたいわけではないのだ。できればしっぽりと落ち着いた佇まいの中でいただきたい。そんな夜もある。で、そんなときこそ“蕎麦屋の鍋”。クツクツ湯気を立てる季節ならではの味覚のあとには、〆蕎麦の楽しみも待っている。

そこで迷わず向かいたいのがこちら。その時季に届く素材によって品書きを変えながら、ぐっと来る「鍋」が3〜4種、いつも揃っている。そして中でも見逃したくないのが、この「天然きのこ」の鍋だ。

天然きのこ6000円※1人前・〆蕎麦つき

『umebachee!(ウメバチ)』天然きのこ 6000円 ※1人前・〆蕎麦つき(注文は2人前~) 日本のポルチーニ茸とも言われるヤマドリタケモドキはじめ、天然の香り、迫力が感動ものだ。セットの「ほそやのまる豚」も立派なサイズ

きのこや山菜、熊をお願いしているという新潟県妙高のハンターから届くきのこが圧巻だ。この日はヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、ニンギョウダケ、ウラベニホテイシメジ。鍋いっぱいに広がるきのこから立つちょっと妖艶で芳醇な香り。たまらずカプリとやればちゅるんととろけるような食感や軸の肉質感、それぞれの旨みと香り、いろんな表情が現れる。自然の恵みに感謝!

ツユを飲んでまた驚く。澄んだおダシの中にきのこからの旨みが溶け出して……。取り合わせの「ほそやのまる豚」を加えてよし、このダシでやる〆蕎麦が最高なのは言うまでもない。だが、特筆すべき鍋はまだまだある。

「鰯のつみれ」鍋と「水炊き」は、ほぼ定番で味わえる。新鮮な鰯を軽く叩いてミキサーにかけたつみれには、余計なものは何も入らない。これをカツオと昆布のキレイで力強いダシでハフハフやる。う〜ん、鰯のすべてが丸ごとそこにある感じ。どの鍋もそうなのだが、何より素材を大切にしていて、それ自体の香りや味わいが立つような設計になっている。

熊本の地鶏・天草大王でダシを取る「水炊き」も、入るのは塩ひとつまみくらい。ミルキーでエキス感たっぷりのスープは上質で、体にじんわりと染み込むような旨さだ。ピュアな味わいに味覚がリセットされていく。そんじょそこらの白湯ラーメンを遥かに凌駕する〆蕎麦もぜひご堪能あれ。

『umebachee!(ウメバチ)』店長 外牧航さん

店長:外牧航さん「この先のシーズンにはマトンやジビエも登場します」

『umebachee!(ウメバチ)』落ち着いた佇まいの店内

[店名]『umebachee!(ウメバチ)』
[住所]東京都渋谷区渋谷3-22-11サンクスプライムビル3A
[電話]なし(※予約はumebachee@gmail.comより)
[営業時間]18時〜24時、土はコースのみ17時〜23時
[休日]日・月
[交通]地下鉄副都心線ほか渋谷駅C2出口から徒歩2分

次のページ
【鴨鍋】蕎麦と魚料理、二刀流の名店が作る「鴨鍋」『蕎麦やましん』@千歳烏山
icon-next-galary
1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

『おとなの週末』編集部
『おとなの週末』編集部

『おとなの週末』編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2026年12月15日発売の1月号では、「もう…