「11月14日」。今日は何の日でしょう?答えは「世界糖尿病デー」!1991(平成3)年にIDF国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が、世界で拡がる糖尿病の脅威に対応するため制定し、2006(平成18)年12月20日に国連総会において認定されました。東京都内だけでも、40歳から74歳までの約4人に1人は、糖尿病を発症しているか予備軍であるとされています。これほど身近でありながら、世界では5秒に1人の命を奪っている恐ろしい病です。
糖尿病の予防は生活習慣のチェックから!
11月14日は、2006(平成18)年に国連総会において認定された「世界糖尿病デー(World Diabetes Day:WDD)」です。糖尿病と深い関係のあるインスリン(膵臓から分泌されるホルモン)を発見したカナダのフレデリック・バンティング医師(1891~1941年)の誕生日にちなみ、この日になりました。
厚生労働省が3年ごとに行っている「患者調査」によると、2023(令和5)年時点で、国内で糖尿病治療を受けている患者総数は552万3000人(男性317万7000人、女性234万6000人)いることが分かっています。2021年時点での世界の患者数は5億3700万人で、2045年には約7億8300万人に及ぶとも言われています。
ところで、皆さんは糖尿病の定義をご存知でしょうか?空腹時血糖値が126mg/dL以上、もしくは食事と採血時間との時間関係を問わないで計測した血糖値が200mg/dL以上の方で、同時に測定したHbA1c(1〜2カ月の血糖値を反映する指標)が6.5%以上なら「糖尿病型」と診断されます。また、まだ糖尿病ではないけれど危険性が高い「糖尿病予備軍(境界型)」は、空腹時の血糖値が110~125mg/dL、HbA1c(4.6~6.2%)。まだ大丈夫なこの段階であれば、病気をよく知り、生活習慣を改善することで、進行を食い止め治癒することが可能であるとされています。
糖尿病の自覚症状には、喉の渇き・多飲・多尿・倦怠感・体重減少等があります。ただ、初期の段階ではほとんどこれらがなく、気づかないまま進行してしまい、合併症を発症します。世界中の糖尿病患者のうち、合併症が原因で年間670万人以上もの人が亡くなっており、5秒に1人の命が奪われています。
健康を考えるためのブルーのライトアップ!
毎年11月14日には、「Unite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)」というスローガンのもと、世界中で糖尿病予防や抑制に向けたイベント、シンポジウムなどが開催されます。また、糖尿病予防運動のシンボルカラーであるブルーにちなみ、世界各地でブルーのライトアップを灯す行事も行われます。日本でも東京都庁、渋谷ヒカリエ、スカイツリー、レインボーブリッジのほか、山口県錦帯橋や大阪城天守閣、神戸ポートタワーなど全国でライトアップが予定されています。ブルーのライトアップを見かけたら、ちょっとだけ自分の体のこと、健康について考えてみるといいかもしれません。

