美味しいコノシロの見分け方
まずチェックしたいのは、体表の光沢です。鮮度のあるものは銀白色に輝き、背中の青緑色も澄んでいます。時間が経つと全体が黒ずみ、腹の部分が黄ばんでくるので避けたほうがよいでしょう。
目が濁っていないかも大切なポイントで、澄んだ目は新鮮さの証です。反対に白く濁っているものは鮮度が落ちているため、寿司や酢じめには向きません。
指で軽く押して弾力があるものは身が締まっていて美味です。押してなかなか元に戻らないものは鮮度が落ちている証拠です。
大きさは用途によって選び分けるとよく、寿司や酢じめならやや小ぶりのものが扱いやすく、骨も気になりにくいので向いています。焼き魚や煮付けなら大きめでも十分楽しめますが、その際は骨切りをしてから調理すると食べやすくなります。
市場や魚屋では氷の上でしっかり冷やされているものを選びましょう。
コノシロの注目栄養素
注目したいのは、たんぱく質の豊富さです。体をつくる基本の栄養素をしっかり摂取できる魚です。
秋から冬にかけて脂がのる時期には、青魚に多いEPAやDHAといった不飽和脂肪酸も含まれ、血液をサラサラに保ち生活習慣病の予防に役立つとされます。
さらにビタミンB群も含まれていて、代謝を助け、疲労回復をサポートします。
小骨が多い魚だからこそ、調理法によっては骨ごと食べられ、カルシウムやリンなどのミネラルを効率よく摂取できるのも特徴です。昔から酢でしめて食べられてきたのは保存性のためだけでなく、骨を柔らかくして栄養を取り込みやすくする知恵でもあったのです。
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