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雑誌のラーメン特集が、ラーメン好きに導いた

無事内定が取れ、時間が空いた時に手に取ったのが雑誌「OZ magazine」のラーメン特集。『土佐っ子ラーメン』や『らーめん弁慶』(東京都葛飾区)、そのほか『なんでんかんでん』(東京都世田谷区)や『千石自慢』(東京都文京区。現在は閉店)、『らーめん香月』(東京都渋谷区。以上、所在地は全て当時)など、人気店が掲載されていた。

「写真の写りがすごく良かったんです。『土佐っ子ラーメン』と同じような背脂系だけど、タイプが全然違うように見えたので気になって全部の店に行ってみました。そこが今に続くコレクターとしての入口でした」

もともと凝り性で、子どもの頃からハマったらトコトンまで突き詰める性格だったという。

「そもそも『土佐っ子ラーメン』にあれほど通っていなければ、ラーメン特集を見ることも、他店に行ってみようとも思わなかったでしょう。今のように、ラーメンに染め抜かれたような一生になるとは思っていませんでしたが、いろいろなラーメンを食べることを極めようと思ったきっかけとなったのはやはり『土佐っ子ラーメン』。まさに人生を変えた1杯を提供していたお店です」

そこからラーメンの沼にどっぷりと浸っていった田中さん。「TVチャンピオン」(テレビ東京系列)の「ラーメン王選手権」で、第3回と第4回を連覇した石神秀幸さんや第5回ラーメン王の立石憲司さんといった、ラーメン評論家たちが出していたラーメンガイドブックなどを購入し、掲載店を食べては目次に線を引き、制覇していく生活が始まった。食べ歩きを始めた当時、年間で500杯以上食べるようになっていったという。

「いろいろなラーメンを体系的に知りたいと、何冊もの本を頼りにして、載っている店はジャンルを問わずすべて食べました。掲載されていたのは東京のラーメン店がほとんどだったため、まずは東京都内の店をターゲットとして、駅やエリア、沿線ごとに片っ端から食べ、情報をインプットしていきました。神奈川、千葉、埼玉の店へと出ていったのは、食べ歩きを本格的に始めた5年後くらい。都内を出るまでに時間がかかりましたし、あくまで隣接したエリアから拡大していきました」

『土佐っ子ラーメン』の系譜を継ぐ『下頭橋(げどばし)ラーメン』(東京都板橋区)の「ラーメン」(1000円) 写真提供・田中一明さん

文/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。

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『TRYラーメン大賞全国版 ~注目の新店19軒&初登場の実力店52軒~』

TRYラーメン大賞公式ウェブサイト「Tokyo Ramen of the Year」: https://tokyoramenoftheyear.com/

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市村 幸妙
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