旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■スケスケ
正解:川エビ
難易度:★★★★☆
冬が漁の最盛期
川エビとは、川や湖、池などの淡水にすむ小さなエビの総称で、日本では古くから身近な生き物として親しまれてきました。
ただし、特定の種類を指すものではなく、テナガエビの仲間やヌマエビの仲間など、複数の種類をまとめて川エビと呼ぶことが一般的です。
そのなかでも、食用としてとくによく利用されてきたのがスジエビで、琵琶湖をはじめ全国の淡水域に広く分布しています。スジエビは湖沼や河川に広く分布し、北海道から九州、さらにサハリンや韓国にも生息する在来種です。
また、ミゾレヌマエビは下流の流れが緩やかな場所を好み、ヤマトヌマエビは上流の清流に多く見られるなど、種類によって生息域は異なります。
昔から子どもでも採れるような身近な生き物で、現在でも地域のルールを守れば自分で採取することができます。川や用水路の浅瀬に小さな網を入れるだけで姿を見せることも多く、夜行性の種類が多いため、夕方から夜にかけてのほうが採れやすいといわれています。
ただし、どこでも自由に採ってよいわけではなく、湖や一部の河川では漁業権が設定されており、遊漁券が必要な場合があります。保護区域や採取禁止期間が設けられている場所もあるため、事前に漁協や自治体の案内を確認する必要があります。
旬も地域や種類によって異なりますが、一般的には冬から早春にかけてが美味しいとされます。スジエビの場合、産卵期は5月から8月頃で、その前の寒い時期に身が締まり、味が濃くなるため、一般的には冬が漁の最盛期となります。琵琶湖では冬のスジエビが珍重されています。
川エビもほかのエビ同様、火を通すと鮮やかな色に変わります。
代表的な料理のひとつが佃煮です。琵琶湖周辺ではスジエビと大豆を炊き合わせた「エビ豆」が郷土料理として知られています。小さなエビから染み出す旨みが豆に移り、甘辛い味付けと相まって、素朴ながらも深い味わいを生み出します。
地域によっては煮物に使われることもあり、根菜類と一緒に煮ると、川エビの出汁が野菜に染み込み、優しい味わいになります。





