旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ねっとり
正解:たいも(ターンム)
難易度:★★★★★
沖縄ではお馴染みです
田芋(たいも・ターンム)は、サトイモ科サトイモ属に分類される植物で、おもに熱帯や亜熱帯地域で広く栽培されている、いわゆるサトイモの仲間です。
親芋、子芋、孫芋、そして茎まで、無駄なく食用として利用できる食材です。
沖縄県では古くから重要な食材として親しまれており、「ターンム」という名前で呼ばれています。
原産地は、熱帯アジアからインドにかけての地域と考えられています。そこから世界各地の熱帯・亜熱帯地域に広がり、日本にはかなり古くに伝わったとされています。
とくに沖縄県では、湿地や水田のような、水が豊富にある場所で栽培されてきた歴史が長く、その名の通り「水田」で育つ「芋」として定着しました。本土のサトイモが畑で栽培されるのに対し、田芋は文字通り水田で栽培されるため、沖縄では田芋畑のことを「ターウムブー」と呼ぶこともあります。また、「ミズイモ(水芋)」と呼ばれることもあります。
また、九州の一部や、伊豆諸島などでも栽培されています。
田芋の旬の時期は、秋から冬にかけてです。
とくに味が濃くなるのは、冬場の寒い時期です。この時期の田芋は、ねっとりとした粘りが増し、独特の風味と甘みが凝縮されています。
食べ方としては、その独特のねっとり感と優しい甘み、そして独特の香りを活かした料理が中心となります。
沖縄では、旧暦行事や正月、清明祭(シーミー)などの伝統的な祭事や行事に欠かせない食材であり、旬の時期には、多くの家庭や店舗で田芋を使った料理が作られます。
なかでも、ターンムディンガク(田芋田楽)、ドゥル天(ドゥルワカシーの天ぷら)、ムジ(芋茎)の料理、田芋パイや田芋ケーキがおなじみです。



