若女将のセンスが光るインテリアでトイレもかわいい、ひさご旅館(佐賀県・嬉野温泉)
外観だけを見ると、まるでカフェか雑貨屋さん。2022年12月にリニューアルされたお宿は客室数がたった4室だけの小さな宿で、「お茶飲めますか〜?」と間違って入ってきてしまう通行人も多いという。
宿名の「ひさご」とは、ひょうたんのこと。館内にはひょうたん型のランプをはじめとした、若女将の木島佳代子さんがセレクトした工芸作家さんの作品が飾られている。
客室も面白い。「天」の客室には幸せを運ぶテントウムシが14匹(年々増えているらしい)隠れていて、“滞在中の幸せ探し”もできる。「燕」の客室の窓の外にはイングリッシュガーデンが広がっている。
料理は基本、客室でいただく。3代目若旦那が作る創作和食は有田焼などの器のセレクトもすてきで、思わずため息が出てしまう。玄界灘から届く新鮮な魚介を盛り合わせたお造りが絶品だ。
館内のインテリアは“ひさごワールド”が全開。ロビーの調度品を見て「すてき〜」を連発し、トイレの装飾を見て「かわいい〜〜」と絶叫。トイレ内のインテリアがここまでかわいい宿はあまり見たことがない。
日本三大美肌の湯で楽しむ「みかん風呂」に「紅茶風呂」
お風呂は貸切風呂が2つ。みかんを浮かべた「みかん風呂」と、温泉に紅茶成分を溶け込ませた、紅茶色の「紅茶風呂」の2つ。「日本三大美肌の湯」といわれる嬉野温泉のつるつる湯に加えて、香りや色からもリラックスできる。癒やしのひとときを過ごせるMy宿リストに加えてみてほしい。
【施設データ】
『ひさご旅館』
住所:佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2145
電話:0954-42-0447
料金:同1万6750円〜
【嬉野温泉】
開湯は1300年以上。伝説によると開湯は神功皇后の時代に遡り、奈良時代に著された『肥前風土記』にもこの温泉が登場する。ナトリウムを含む重曹泉はとろみがあり、「日本三大美肌の湯」の一つに数えられる。名物「温泉湯どうふ」は嬉野の温泉水の成分によって豆腐がとろけるのが特徴。
文・写真/野添ちかこ
温泉と宿のライター、旅行作家。「心まであったかくする旅」をテーマに日々奔走中。「NIKKEIプラス1」(日本経済新聞土曜日版)に「湯の心旅」、「旅の手帖」(交通新聞社)に「会いに行きたい温泉宿」を連載中。著書に『旅行ライターになろう!』(青弓社)や『千葉の湯めぐり』(幹書房)。岐阜県中部山岳国立公園活性化プロジェクト顧問、熊野古道女子部理事。





