まとまっているが地味なデザイン
初代アベニールのコンセプトは、『ゆとりある室内と軽快な走りを洗練されたスタイルに包み込んだ正統ワゴン』というもので、フラッシュサーフェイス化された滑らかな曲線が美しいエクステリアデザインをまとって登場。特にリアハッチの曲線は当時のワゴンでは目を引いた。フロントマスクはプリメーラのテイストが少し入っているが、プリメーラほどスポーティではなくエレガントに振られていた。
ただ、エクステリアデザインはワゴンとして破綻はないものの、小さくまとまった感じで派手さに欠けていた。流行に敏感で、ブームをけん引するのはいつの時代も若い世代なのだが、初代アベニールのよさはなかなかわかりにくかったのかもしれない。実際当時20代だった筆者も初代アベニールに対しては地味なワゴンという印象しかなかった。
ターボが追加されたのはデビューから5年後
エンジンは2L、直4DOHCのSR20DE(140ps/18.2kgm)と1.8L、直4DOHCのSR18Di(110ps/15.3kgm)、カーゴには1.6L、直4DOHCのGA16DS(97ps/13.5kgm)と2L、直4ディーゼルのCD20(76ps/13.5kgm)をそれぞれ搭載していた。
当然ながら若い世代にはトップグレードのSR20DE搭載モデルが人気だったが、ターボモデルの登場が切望されていた。ただ待望のターボモデルが追加されたのは、デビューから5年後の1995年、ビッグマイチェン時だった。
デビュー後すぐに4WDを追加
カーライフの変化で大きかったのはアウトドア志向の高まりというのがキモ。パジェロをはじめとするクロカン人気もそうだったが、ワゴン人気においても重要だった。そのためアベニールはデビュー時には前輪駆動(FF)しか設定されていなかったが、アウトドアブームに対応すべくすぐに4WDが追加された。トップグレードのsi:にはブルーバードなどで定評のあった日産自慢のセンターデフとビスカスカップリングを組み合わせたフルタイム4WDのATTESA(アテーサ)がおごられたほか、アウトドアでの使用に特化したオーテックジャパンが手掛けたリゾートエクスプレスもラインナップされていた。




