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レガシィに対し劣勢

アベニールは日産渾身のブランニューワゴンで、そこそこの販売台数をマークし失敗作というわけではないが、対ライバルのレガシィを考えるとかなりの劣勢となった。その最大の要因がエンジンだろう。バブルが崩壊してカーライフは地味になったというものの、パワー至上主義というのは変わらず。特にあの時代の若い世代は同じ乗るならハイパワーというのが当然だった。実際にレガシィの人気が沸騰したのは2Lターボが追加されてからだったのに、日産が初代アベニールにターボを追加したのは前述のとおりデビューから5年後。正直遅すぎた感じは否めない。

NAでも動力性能には不満はなかったが、ターボモデルがないのは最初期モデルにとって大きなデメリットだった

ユーザーの微妙な心理

さらにもうひとつ。これは初代アベニールだけでなく、トヨタの初代カルディナにも言えることだが、商用モデルを同時に設定していたのもイメージ的にはマイナスだったことは否定できないと思う。スバルはレオーネ時代にはワゴンとバンをラインナップしていたが、レガシィになってからワゴン専用となった。

初代アベニールの商用バンのアベニールカーゴは、ワゴンの快適性をバンモデルに盛り込んだことで人気となったが、ワゴンを選ぶ人からすると、商用車との違いがわからず周りから商用車に乗っていると思われると嫌、という理由で購入を回避した人も少なくないはずだ。そんなこと考える人いる? と思うかもしれないが。些細なことで他人からすれば取るに足らないことでもイメージって大事なのだ。クルマは趣味的な要素がふんだんにあるので、考え方は人それぞれ。

顔などが違うと言っても商用バンを同時に設定したことでユーザーが敬遠!?

ビッグマイチェンで車名も変更

初代アベニールは前述のとおり、1995年にビッグマイチェンを敢行。精悍なフロントグリル、大型バンパーを採用すると同時に、ボンネットフードにはシャープなバルジが設けられるなどスポーティ感が強調された。フロント以上に手が入れられたのがリアで、オーバーハングの延長、ルーフスポイラーのオプション設定、大型リアコンビの採用のほかリアサイドウィンドウの形状まで変更するなどフルモデルチェンジ並みとまでいかないが、イメージが激変。まぁ、この手の大幅改良は日産のお得意の手法で、マイチェンを機にワゴンモデルの車名はアベニールサリューに変更された。サリューはアベニールの車名同様に由来はフランス語で、”やあ”とか”こんにちは”という軽い挨拶の意味だ。

フロントマスクの変更によりスポーティに仕上げられている
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市原 信幸
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