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松嶋菜々子さんの「お・ま・た」

初代アベニールは前述のビッグマイチェンにより販売アップ。クルマ以上に話題になったのがTV CMで、俳優の松嶋菜々子さんを起用したCMは30年前ながら覚えている人は多いハズ。車内に侵入して太もも露わにシートを乗り越え運転席の男の耳元で「お・ま・た」とささやくあのシーンはビデオに録画して何度も再生したのは筆者だけじゃないハズ。まだ松嶋さんがNHKの朝ドラをはじめドラマでブレークする前だったからできた奇跡のTV CMだろう。今なら「不適切なCM」とクレームが入り放送禁止になるレベルかもしれない。

リアデザインが大きく変更されイメージ一新

この松嶋さんを起用したCMは、温泉入浴編、助手席でのサーキット走行編も存在し、温泉編はサリューの車名にかけて「サルサルサルー!!」と叫ぶ編と、サルに対し「お・ま・た」と誘惑する編など、YouTubeで検索すればヒットするのでぜひ視聴してもらいたい。

マイチェン後の松嶋さん起用のTV CMのほうが有名だが、個人的には「スポーツカーの次に来るもの。」のキャッチフレーズとともに甲田益也子さんが『星にねがいを』を歌う最初期のTV CMのほうが好き。どうでもいい話で申し訳ないが、甲田さんファンだったというそれだけの理由だ。

スムージングの主役!!

初代アベニールは前述のCMの影響、ターボモデルの追加によりマイチェン後こそ若者にも注目されたが、基本はアダルトや実用重視のファミリーから支持されたクルマだ。しかし、ターボモデル以上に若者から支持されたのがアベニールカーゴの中古車。アメリカではワゴンやバンのプレスラインを埋めてツルンとした滑らかなボディに仕上げるスムージングというドレスアップが流行。その流行が日本にもわたり、その格好のターゲットとなったのがノーマルの状態でツルンとした滑らかなボディのアベニールカーゴだったのだ。

この滑らかなボディライン、リアエンドはスムージングでさらに映えた

激しくローダウンして、細い横桟のアメリカンビレットグリルを装着すると、ビジネスユースの商用バンがまんま西海岸といった雰囲気に大変身。若者のナンパアイテムになり、関東地方では、週末の首都高速大黒ふ頭PA(横浜)では、多数のスムージングしたアベニールカーゴが大集結していた。自動車雑誌『ベストカー』に掲載するために筆者も取材に行ったのも今では懐かしい。スムージングも21世紀になってからはほとんど見かけることはなく廃れた感じだが、流行ものは一定周期で復活するため、スムージングの復活もそう遠くないかも。

この細かい横桟が入ったのがアメリカンビレットグリル(車両はトヨタbB)

1998年に2代目にバトンタッチ

日産初のワゴン専用ボディをまとって大々的にデビューした初代アベニールだが、デビューから4年後の1994年12月に日産はアベニールをベースにBEV化。単なる実験的モデルではなく、九州電力に15台を納入している。現在BEV戦略を推進する日産の礎的なモデルと言ってもいい。

日産はアベニールEVを九州電力に15台を納入

そして1998年8月に2代目に切り替わった。2代目はワゴン人気が落ちてきてレガシィの独占状態のなか初代以上に苦戦を強いられてしまい、2005年をもってアベニールの車名は消滅してしまった。一方アベニールカーゴは1999年まで初代モデルを販売し、その後はエキスパートとなった。そのエキスパートもADに統合され、日産車体湘南工場の閉鎖に伴い2026年中には生産終了となる予定だ。

初代モデルよりも精悍なフロントマスクが与えられた2代目は1998年8月デビュー
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【アベニールsi:主要諸元】全長:4460mm全幅:1695mm全高:1490mmホイールベース:2…
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市原 信幸
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