■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解:トコロ
野老は、一般にヤマノイモ科のつる性多年草「オニドコロ」を指します。自然薯や長芋と同じヤマノイモ属ですが、根茎には有毒成分が含まれ、強い苦味があるため、そのまま食べることはできません。
かつては飢饉の際の救荒食として利用され、現在も青森県南部や岩手県北部などに食文化が残っています。
ひげ根を取り除き、木灰から作った灰汁を加えた湯で長時間煮た後、水にさらすなどしてアクを抜きます。手間をかけて処理したトコロには独特の苦味が残り、まとわりつくような食感が味わえます。
ただし、処理を誤ると危険なため、野生のものを自己判断で食べてはいけません。
「野老」という漢字は、根茎に生えた多くのひげ根を老人のひげに見立てたものです。海の老人に見立てた「海老」に対し、野山の老人という意味で「野老」と書かれるようになりました。
「トコロ」という呼び名の由来は、はっきりしていません。
古事記には「登許呂豆良(トコロヅラ)」と記されており、古くから使われてきた植物名であることがわかります。根茎が塊になって育つ姿に由来するという説もありますが、裏づけとなる明確な根拠はなく、定説にはなっていません。
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