樂家の伝統に触れる樂美術館。歴代の手本となる作品を中心に、茶道工芸美術品や関連の古文書などが展示されている。
武者小路千家官休庵は、初代・一翁宗守が仕官を辞した1667(寛文7)年に造立したと伝わる。現在の建物は1926(大正15)年の再建。
紀州徳川家より拝領したという表千家不審庵の門は格式高い武家の長屋門の威風堂々とした姿。
裏千家今日庵の兜門は数寄屋造りでひっそりと 侘びた風情。今日庵自体が国重要文化財、名勝史蹟に指定されている。
裏千家今日庵の兜門横には、千宗旦の碑が静かに佇む。
七代目・石原留次郎が相国寺からの依頼で考案した〈雲龍〉は、1棹からの販売だが、『茶ろん たわらや』では一切れからいただける。単品(385円・税込)、抹茶または煎茶セット(770円・税込)。
一般の人も抹茶が楽しめるよう、菓子とのセットメニューが充実。季節の上生菓子〈水陰〉は道明寺羹の夏らしい一品(1個385円・税込、抹茶または煎茶セット770円・税込)
和三盆、ふやき、押物切出、干琥珀、有平糖など、色とりどりの干菓子が並ぶショーケース。パリのチョコレート店を視察し、現代の菓子箪笥として製作。
白壁が美しい『京菓子司 俵屋吉冨 小川店』。右手の小路を入ると喫茶スペースの『茶ろん たわらや』がある。
通りを行き交う茶人たちが足をのばしてくつろげるサロンにもなるよう、椅子とテーブルの喫茶にしたという。
〈白玉宇治金時〉。地下水に砂糖を加えて凍らせた口当たりのいいかき氷は自信作(990円・税込)。小豆の風味を活かした餡と抹茶蜜が贅沢な味わいを生みだす。
烏丸通沿いの烏丸店には京菓子資料館も併設。こちらは先代と先々代が商売とは別に、京菓子文化を学べる場所として設立した。
今出川通沿いにある足利将軍室町第址。花の御所とも称されここに幕府が置かれた。
相国寺にある宗旦稲荷は、茶の湯と縁の深い稲荷社。相国寺に住んでいたキツネが、千利休の孫・千宗旦に化けて茶会に現れたという伝説に由来する。
小倉羊羹〈夜の梅〉は切り口に見える小豆の粒を夜の闇に咲く梅に見立てた代表銘菓。(竹皮包羊羹1本3,024円・税込、中形羊羹1本1,512円・税込)
季節の生菓子、琥珀製〈池の夏〉は透明感あふれる琥珀製の水の中を泳ぐ金魚が愛らしい(1個583円・税込、冷煎茶セット1,353円・税込)。※2022年7月8日~7月31日まで
庭に面したテラス席では季節によって表情を変える木々の風情が楽しめる。
烏丸通に面した『とらや 京都一条店』は販売のみの店。
京都限定商品の小形羊羹〈白味噌〉(292円・税込)。まろやかな味わいの白味噌羊羹は、『虎屋菓寮 京都一条店』のそばに店を構える老舗『本田味噌本店』の西京白味噌を使用している。
案内をしてくれた文化事業を担当する髙木優美子さん。
隣接する『虎屋 京都ギャラリー』で開催される企画展も担う。