おとなの週末・京都旅 【画像ギャラリー】おとなの週末・京都旅 京都で和紅茶、緑茶の名産地で紅茶の造り手が続々誕生 #京都#和紅茶#旅行#紅茶 記事に戻る 山間部の斜面に連なる茶の木の段々畑。斜面と平地では気候条件が違うため、同じ和束のお茶でも茶園によって味わいが異なる。和束の茶畑を代表する風景、白栖・石寺の茶畑。茶畑は西から東に向かって順に暖かくなり、ここは早場で4月下旬には茶摘みが始まる。「京都和束紅茶」代表の杉本喜寿さん。「緑茶の味は肥料に左右されませんが、紅茶は土の味がダイレクトに現れるんです」冬の間、茶樹は休眠状態になり葉の色も鈍い。1月頃から小さな新芽が出始め、初摘みのシーズンには青々と生い茂り美しい風景も楽しめる。水分を飛ばした加工前の茶葉。このあと揉みこんで組織を壊す「揉捻(じゅうねん)」、発酵、乾燥の作業を経て紅茶ができあがる。自作の発酵機。茶葉の持つ香りや風味を損なわないよう、品種や出来、シーズンによって発酵の度合いを変えていく。緑茶品種の〈みおく〉〈みき〉、在来の紅茶品種からつくる〈ふきみ〉、玉露品種を紅茶にした〈光らいざ〉など。アッサム系からまろやかな緑茶品種まで、自園で収穫した茶葉のみを使用したリーフティー。初春には庭に咲くロウバイの香りを移したフレーバーティーも限定販売。茶葉は香りを吸収しやすくブレンダーの腕によって様々なフレーバーが味わえるのも魅力だ。三条通と六角通の間、麩屋町通にある『麩屋柳緑(ふやりゅうりょく)』は、南山城村の茶園ごとの個性が楽しめる「村茶」のサロンとして2021年にオープンした。お店は京町屋をリノベーションした建物。2階のカフェ「naturam RYU-RYOKU」はカウンター席のみ。「カフェのスイーツは南山城のテロワールをどう表現するかから考え始めたものです」と杉浦シェフ。メニューに載る和紅茶は中窪製茶園の〈べにふうき〉(650円・税込)。茶葉本来の甘みとまろやかな味わいが楽しめ、きれいなルビー色の水色も特徴的。「RYU-RYOKU」(1,650円・税込)。香り高い〈おくみどり〉の抹茶を使用したテリーヌに抹茶チョコやクランブルなどさまざまな食感が加わる。1階のショップでは「村茶」のほか、茶器やお茶を使った菓子類を販売。お茶と和菓子のイートインも楽しめる。抹茶に煎茶、玉露にかぶせ茶、ほうじ茶、茎茶、そして紅茶まで。ショップには南山城村の茶園ごとのシングルオリジン「村茶」が並ぶ。カフェでも提供される中窪製茶園の紅茶は、〈さえあかり〉〈やぶきた〉〈おくみどり〉〈べにふうき〉〈実生在来〉の5品種をラインナップ。1袋(30g)1,300円~(税込)店名の「柳緑」は、あるがままを受け入れよと説く「柳緑花紅」という禅語から。お茶の葉本来の旨みと香りを楽しんでもらいたいという想いを込めた。 記事に戻る おとなの週末・京都旅 京都で和紅茶、緑茶の名産地で紅茶の造り手が続々誕生