×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

名古屋人は保守的な気質ゆえに、食べたことのない料理にはどことなく抵抗感を抱いてしまう。そんななか、名古屋市内のトルコ料理店は、2005年に開幕した愛知万博を機に増えたといわれる。地下鉄東山線一社駅から徒歩約5分のトルコ料理店『KRAL(クラル)』もその一つだ……。

icon-gallery

名古屋×トルコのコラボメニューも! トルコの家庭料理が楽しめる一社『KRAL(クラル)』

名古屋人は保守的な気質ゆえに、食べたことのない料理にはどことなく抵抗感を抱いてしまう。
そんななか、アジアやエスニック料理の店が増え続けているのは、ようやく市民権を得たということだろう。
しかし、それはトルコ料理となると、まだ敷居が高いのは否めない。

名古屋市内のトルコ料理店は、2005年に開幕した愛知万博を機に増えたといわれる。
地下鉄東山線一社駅から徒歩約5分のトルコ料理店『KRAL(クラル)』もその一つ。
都心部にある店は、ホテルやレストランで出されるような洗練された料理だが、ここはトルコの家庭料理が自慢。
しかも、日本人シェフが日本人の味覚に合わせた料理を食べさせてくれるのだ。

「オープンしたのは、11年前になります。
心が温まるような、トルコのおふくろの味を楽しんでもらえたらと。
今までトルコ料理を食べたことがない方を意識したメニューを用意しています」と、
店長の斉藤広行さん。

数あるメニューの中でも人気なのは、タレに漬け込んだ鶏肉を専用のロースターで焼き上げたケバブを自家製のピタパンにサンドした「ケバブサンド」(600円)。

「肉を漬け込むタレは、クミンなどのスパイスを配合した自家製です。
ヨーグルトや隠し味に国産のリンゴをくわえて、肉がよりやわらかく、ジューシーに仕上がっています。
また、ピタパンもケバブのジューシーさをしっかりと受け止められるように、モチモチでフワフワの食感にこだわりました」(斉藤さん)

そのまま食べても美味しいが、お好みでヨーグルトをベースとしたソースと辛口のソースをかけても旨い。
ピタパンもケバブとの相性を考えて作ってあるので、味の一体感が楽しめる。
ケバブサンドだけでは物足りないという方には、スープとサラダが付くディナーセット「ライトセット」(1500円)も用意している。

こちらは、ケバブに八丁味噌ベースのタレをかけた「八丁味噌ケバブライス」(900円)。
名古屋人は何でも味噌をかけて食べると思われそうだが、美味しいから仕方がない(笑)。
しかも、八丁味噌に合う目玉焼きまでトッピングしているではないか。
こんなの、旨いに決まっている。
名古屋人がハートをくすぐられる確信犯的なメニューだ。
「私自身も名古屋人ですから、名古屋とトルコのコラボメニューを作ってみようと。
ちなみに『八丁味噌ケバブサンド』(700円)もあります。どちらも大好評です」(斉藤さん)
さて、肝心な味だが、想像通り(笑)。
ケバブのタレと八丁味噌のタレの相乗効果で鶏肉がメチャ旨。
目玉焼きの黄身を潰して絡めて食べるとなお旨い。
もう、これは名古屋とトルコの友好を祈念したメニューとしか言いようがない。

「ケバブサンド」と同様に、ディナー時にスープとサラダが付く「ライトセット」(1500円)や、さらに2種類のデリが付く「ミディアムセット」(2500円※写真)がある。
トルコ産のビールやワインとともに楽しみたい。

KRAL
[住所]愛知県名古屋市名東区一社2-170
[TEl]052-702-5200
[営業時間]11時半~15時、19時(日は18時)~23時
[定休日]月曜

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

永谷正樹
永谷正樹

永谷正樹

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。4月15日発売の5月号では、銀座の奥にあり、銀…