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鴨安商店

昔ながらの手間と製法でいわしの旨みが深く凝縮

第21回農林水産祭で最優秀賞に当たる天皇杯も受賞している。
使われる原料は、年間数日程度しか水揚げされないという、脂肪含有量が少ない小型で良質な片口いわし。これを昔と変わらずすべて手作業で、丁寧に仕上げていく。専務取締役の鴨川正治さん曰く「魚の旨みを凝縮させた、量産できない味」だ。

冷凍保管したいわしを一尾ずつ手開きし、砂糖と塩だけで調整した秘伝のタレにゆっくり2日間浸漬する。煮沸、精製を繰り返して引き継がれてきたタレには、いわしの旨みが溶け込んでいる。それを天日で十分に乾燥させるのだ。仕上がりは透き通った飴色。弱火でゆっくり炙って食べれば、やわらかく香ばしい。いわしの旨みが味わい深く凝縮して、手が止まらなくなるのだ。

きれいに乾燥すれば、透き通った飴色に仕上がる。焦げ目が付く手前くらいまで炙ると美味しい

お店からの一言

専務取締役 鴨川正治さん

「前処理からどの工程も丁寧にやっています」

鴨安商店の店舗情報

[住所]茨城県神栖市波崎2468 [TEL]0479-44-0714

電話番号 0479-44-0714

撮影/貝塚 隆 取材/池田一郎

2019年4月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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