近隣で働く人々、住人の胃袋を掴んで離さない新富町ランチ。銀座よりも量良し、味良し、そして何より、お得に美味がいただけます!
『焼き鳥ドリフ』
香りもご馳走 昼から炭で炙る焼鳥重
通りを歩いていると食欲をくすぐる香りがぷ~んと鼻先に届いた。その出どころがこちら。なんと昼でも夜と変わらず紀州備長炭を熾し、1本ずつ丁寧に炙った焼鳥を種類豊富なお重や丼で出している。
その味といったらもう!中心まで熱が伝わったギリギリを見極めて炭から下ろした身はぷっくりと盛り上がり、適度な歯応えから肉汁と共に旨みが炸裂。
ドリフランチ 1200円
日替わりの4本をオール塩味で焼き上げた「ドリフランチ」はたっぷりの大葉も入って、香ばしさと爽やかさのコントラストにご飯がぐいぐい進む。脇に添えたスクランブルエッグと甘じょっぱい鶏そぼろも名おかずだ。
さらにがっつりいきたい時には、串のほかに牛カルビも盛り込んだ「スペシャル」で決まり!
[住所]東京都中央区新富1-10-11
[電話]03-6280-5189
[営業時間]11時15分~13時半頃、17時半~21時頃LO(昼夜共に串が無くなり次第終了)
[休日]土・日・祝
[交通]地下鉄有楽町線新富町駅3番出口から徒歩3分
『新富町 なすび』
腕利き料理人が作る和定食はどれも大満足の味
上質な魚のランチを求めるならば、この店の扉を開くべし。店主・佐藤さんは料亭や割烹で経験を積んだ腕前確かな料理人。夜は鮮魚の煮付けを筆頭に、旬を捉えた正統派の和食でもてなしてくれる。
そんな店の昼の名物が新鮮な鯛の身をヅケにしたご覧の定食。最初はそのまま脂のりのいい身を白飯と共に堪能したら、次は卵かけご飯にしてもうひと口。最後は澄んだ熱々のダシをかけて鯛茶漬けと、3段階の変化を楽しめる。
鯛の漬け茶漬け 1500円
他にもこっくり味が染みた煮魚定食や、肉ならホロホロに煮込んだ牛タン定食などランチのどれもがスター級。さりげなく添えられた小鉢の上品な味わいや、ふっくら炊かれたご飯、ダシの効いた味噌汁と細部まで職人の技がきちんと込められている。
[住所]東京都中央区新富2-10-10 ネスト1階
[電話]03-6222-9939
[営業時間]11時半~14時(13時45分LO)、17時~22時
[休日]土
[交通]地下鉄有楽町線新富町駅3番出口から徒歩2分
『東京築地やよい麺』
老舗が奇跡の復活 ピリ辛スープの個性爆発スタミナ麺
かつての店名は『築地やよい軒』。初代が大切に40年間守り続けた店だった。高齢のため閉店を決意したところ、縁あって味を引き継いだのが山本さん。名物メニューの「やよい麺」を店名に付けて復活を果たした。その味はまさしく唯一無二。
やよい麺 1000円
初代が長野出身だったことから野沢菜漬けを使い、豚肉と七味で炒めたそれをどっさり乗せる。具材からスープにとけ出す旨みやコク、そして辛さが絡み合い、ひと口で虜になるパンチ力。
特注の麺は縮れの強いワシワシの剛麺でコシの強さも小麦の香りも圧倒的だ。これから先も長くこの味を楽しめると長年のファンも歓喜している。
[住所]東京都中央区築地2-1-17 陽光築地ビル地下1階
[電話]03-3543-0798
[営業時間]11時15分(土11時半)~14時LO、17時~20時45分LO(土20時半LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄有楽町線新富町駅1番出口から徒歩1分
『仲宮里(なかみやざと)』
財布に優しいボリューム満点の沖縄ランチ
スープをひと口飲めば、すっきりとしているのに味が深く、カツオ節の香りがふわりと鼻から抜ける。上に乗っているソーキも箸でほぐれるほど柔らかく煮込まれていて、しかもゴロッと大きな塊が2個も。
図らずも新富町で本場を超える味に出合ってしまった。こちらは開店から25年になる沖縄料理店で、町でも古株の1軒だ。
ソーキそば スパムおにぎり2個セット 1100円
ランチはどれもボリューム満点&リーズナブルで界隈のビジネスマンの胃袋をきっちり掴んでいる。ちなみに豊洲から仕入れる質の高いネタを乗せた海鮮丼もおすすめとか。夜ともなれば琉球民謡が流れる陽気な風情。旅した気分でありっ、カンパイ!
[住所]東京都中央区新富1-11-3
[電話]03-3552-7733
[営業時間]11時半~14時LO、17時半~23時(22時15分LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄有楽町線新富町駅5番出口から徒歩4分