銭湯のでかい湯舟に浸かってのびのびと疲れをいやし、湯上りには、ふらりと立ち寄ったお店で冷たいビールで一杯。そんな極楽時間をすごしたい方必見の「銭湯」と「ちょい飲み」をセットにしたスペシャル版を、おとなの週末調査隊が厳選。
新大久保からはじまったこの企画。荒川区の西尾久につづき、残暑厳しい今こそ、癒されてください!
「ぬる」「熱」「水」の交互浴で癒される
湯に浸かる前、まずはロビーが心地よい。壮大な書棚にマンガや本がびっしり。読書スペースでマンガに読みふける人。駄菓子コーナーをじっと見つめる子ども、ベンチでジョッキを傾けるお父さん。みんながくつろぐ居間のようだ。
西小山で60年以上営んでいた「東京浴場」が閉業したのは、2019年6月のこと。またひとつ名銭湯が消えた……ところが2020年7月、『東京浴場』は復活した。蘇らせたのは、銭湯代行業のニコニコ温泉株式会社。「また銭湯をやってくれてありがとう」。スタッフは、たくさんの地元の方々からお礼を言われたという。
湯は、「ぬる湯」と「熱湯」。そして、井戸水を汲み上げた「樽水風呂」だ。これらに交代で浸かるのが「東京浴場流交互浴」。これ、ほんとに気持ちよい。2度繰り返すと、コリも取れて体がふわっと軽くなったよう。
ロビーに戻れば「あら、久しぶり」なんて声を掛け合う常連さんたち。銭湯は単にお風呂に入るだけの場ではない。みんなの憩いの場なんだなあと、湯上りビールをプハ~っとしながら思う。
クラフトビールと町中華を堪能
銭湯を出て、『クラフトビレッジ西小山』へ。ほの明るい夕方、テラスで本日のビール2杯目、最高です。1階には居酒屋、ベーカリーなど飲食店数店舗が並ぶ。好みのつまみと飲み物を買って好きな席で食べられる。
お次は『みんみん』へ。1962年、武蔵小山で創業以来、地元で愛されてきた町中華が7年前に再開発で西小山に移転。
「その際、お酒もゆっくり飲んでいただきたいと、創作メニューを加えたんです」と三代目のミホさん。ひとり客、家族連れなど幅広い客層でにぎわう。スタートは「焼き餃子」と生レモンサワー。熱々を頬張りながら、メニューをじっくり見れば「中華じゃない方」もかなり充実。
「揚げ空豆」「新筍のあおさ炒め」などかなり魅力的だ。注文した「揚じゃがとイチボの肉じゃが」は、揚じゃがに煮汁がじゅわっ~。すかさず老酒投入。『東京浴場』から『みんみん』まで歩いて2分、次は湯上り直行だ!
■西小山『東京浴場』
[住所]東京都品川区小山6-7-2
[電話]03-6421-5739
[営業時間]5時~12時、14時~翌2時
[休日]火
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩1分
■ 『クラフトビレッジ 西小山』
[住所]東京都目黒区原町1-7-8
[電話]03-5725-9680
[営業時間]各店舗異なる
[休日]月(祝の場合営業、翌火休)
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩1分
■ 『みんみん』
[住所]東京都品川区小山6-6-11
[電話]03-6426-6117
[営業時間]17時~24時
[休日]無休
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩3分
『おとなの週末』2023年6月号より(本記事は発売時点のものです)
…つづく『京成線で『せんべろ』の新名店を発見…!立石につづく「隠れ家」3店を覆面大調査!』では、覆面調査隊がみつけた、絶品のお店を紹介してします。